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じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

女子力のない男子は読んではいけない!? 未完の大ヒット少女マンガ『NANA』

『NANA―ナナ― (21)』(集英社)

 皆さんにとって、名前が「ナナ」の芸能人といったら誰でしょうか? 小松菜奈、水樹奈々、片瀬那奈、榮倉奈々、鈴木奈々、夏目ナナ、木の実ナナなどなど……いずれ劣らぬ大物ナナばかりですが(最後は別格)、今回ご紹介したいのは、ある意味日本一有名な「ナナ」、大ヒット少女マンガの『NANA』(集英社)であります。

 少女マンガの単行本発行部数では歴代3位、アニメ化、ゲーム化、映画化もされました。映画でヒロインを演じた中島美嘉や宮崎あおいは、この映画がきっかけでブレイク。作品の影響でルームシェアをする女子が続出……などなど、社会現象にまでなったカリスマ少女マンガ『NANA』ですが、それ故に男子にはとっつきづらく、敬遠したくなるような、少女マンガ色が特に濃い作品でもあります。今回はそんな『NANA』を、名前は知っているけど読んだことがない男子向けにご紹介したいと思います。

『NANA』は集英社の少女マンガ雑誌「Cookie」で2000年から連載中のマンガです。え? 連載中だったの!? ……そうなんです、実は『NANA』はまだ完結していません。作者・矢沢あい先生の急病により09年から休載となっており、単行本の最新刊となる21巻も同年に発売されたままです。当時『NANA』を愛読していた少女たちは、かれこれ9年間も22巻の発売を待ち続けているわけですが、いまだに発売のめどは立っていません。

 そんな『NANA』のストーリーをざっくり紹介すると、恋に生きる女・小松奈々と、男勝りなヴォーカリスト・大崎ナナという性格もルックスも真逆の2人のNANAの友情を中心に、「ブラスト」と「トラネス」という人気バンドのメンバー&関係者の泥沼な恋愛模様を描いた作品です。

 これだけだと、あまりに紹介が薄っぺらすぎて、『NANA』の魅力が全く伝わらないと思うので、多くの女子たちを虜にしてきた『NANA』のスゴい部分を詳しくご紹介していきたいと思います。

 

■斬新なプロローグ

 

『NANA』は単行本第1巻をまるまるプロローグに使う大胆な構成となっており、これから起こる物語の壮大さを予感させます。1巻の前半が小松奈々、後半は大崎ナナ、2人がそれぞれ上京することになるまでのエピソードが別々に描かれており、2巻になって初めて2人のNANAが出会います。

 奈々とナナは、たまたま東京行きの新幹線で隣同士となり、年齢も名前も同じということで意気投合。東京駅で連絡先も聞かずにそのまま別れたはずだったのに、部屋探しをしている時に再会。たまたま同じ物件を内覧に来ていたのです。そして運命の再会を果たした2人は、そのままルームシェアをすることに。しかも、その部屋番号は偶然にも707号室! ベタなぐらいにドラマティックな奇跡のオンパレードです。

 

■小松奈々の尻軽さがスゴい

 

 Wヒロインの片割れ、小松奈々は、常に男と付き合っていないと生きていけない恋愛依存体質。サラリーマンと不倫していたかと思えば、上京してからも立て続けに彼氏を3回乗り換えるなど、とにかくイケメンに目がありません。

 しかし作品の「陽」の部分を支えるムードメーカーでもあります。とにかく明るくてポジティブ。彼氏に二股かけられても、前彼との間に子どもができたのが発覚して彼氏と修羅場になっても、ポジティブポジティブ! 客観的に見て、かなりの地雷女なのですが、彼女こそが作品を盛り上げる最重要人物と言えます。

 ちなみに作品中での奈々のあだ名は「ハチ」です。大崎ナナと区別するために「ハチ(8)」と呼ばれるようになるのですが、「ハチ」が転じて「ハチ子」「ハチ公」そして「犬」などと呼ばれるようになったりして、なかなか酷い主役の扱いです。でもポジティブ!

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