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『正義のセ』桐山漣を投入し“仮面ライダー人気”に便乗か!? 女性から歓声殺到も、視聴率には反映されず……

■ライダー俳優出演で視聴率稼ぎを目論む!?

 今回のゲスト、桐山は菅田将暉とともに平成仮面ライダーシリーズ第11作『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)にてW主演を務めたライダー出身俳優。女性人気はすさまじく、前回の次回予告放送直後から、「来週は桐山くん出るの!?」「予告だけで惚れちゃう~」「やっば~い! 絶対見る~」とTwitterには黄色い歓声が。そして今回の放送、案の定ですが、Twitterは「桐山く~ん!」という声ばかり! 女性の視聴者がいつも以上に興奮していました。今回の0.4ポイント増は彼のおかげなのかもしれません。

 しかし、ここでふと疑問が。「もしかして、『仮面ライダー』に便乗してないか?」と感じたのです。どうしてそう感じたかというと、今回のストーリーに“仮面ライダー臭”が漂っていたから。

 まず、桐山演じる人気俳優光岡のブレイクのきっかけは『プラスマン』という戦隊ヒーローものに出演したからという設定なんですが、桐山も『仮面ライダーW』で連ドラ初主演を飾り、火がついた俳優。これに「あれ、設定が同じでは?」と思ったのです。ネットでも「桐山くんとデビューダブる~!」と言う声が上がっていましたが、これは偶然なんでしょうか? また、仮面ライダーWには「さぁ、お前の罪を数えろ」というキメセリフがあるのですが、これが今回のストーリーを遠まわしにリンクして見えると話題に。Twitterでは一時「さぁ、お前の罪を数えろ」という言葉が乱立し、何も知らない筆者はびっくりしました。それともうひとつ。一番若い事務官役を演じている俳優は渡部秀という若手俳優で、この人も平成仮面ライダーシリーズ第12作『仮面ライダーオーズ/OOO』(同)で主演を務めているのです。

 これはもう“『仮面ライダー』便乗商法”だとしか言いようがない……。あまり女性ウケしない吉高が主演ということで、奥様層をなんとか取り込もうと必死なのかもしれません。ですが、その結果が0.4ポイント微増という結果。あまり効果はなかったようですね。そんなに視聴率を上げたいなら、同ドラマをつまらなくしている原因“先の読めるストーリー展開”“ご都合主義”をやめたほうが視聴率アップ効果は出ると思うのですがぁ! まあ、それだと『正義のセ』じゃなくなるとスタッフは言うでしょうね。最後までこの調子で行くのかと思うととても残念です。

■新米検事のくせに国家権力並みの力を持つ凜々子

 今回の突っ込みどころですが、大きく言って2つありました。

 まず、事件発生時、光岡が車を運転していた証拠を見つけるために取った行動。これが、すごい。監視カメラに映る光岡を見つけるよう、警察署の職員に命令するんです。それも総動員(笑)。ベテラン刑事も呆れ、若手刑事に「あの検事とことん調べないと気がすまないそうですよ」と言われて仕方なく参加していましたが、普通に考えて「ここまでする警察ってある?」と思うんですよね。それに、新米検事である凜々子がそんな力を持っているのでしょうか? 「すみませんがよろしくお願いします!」と凜々子は下から言ってましたが「凜々子が裏で権力をチラつかせたのでは?」と勘ぐってしまいました。

 その上、この捜査で証拠は一切見つからない……。やり損です(笑)。それなのに、何食わぬ顔で「なかったか~」とだけ言うとは! 「面の皮が厚いな、この女(笑)」と思ってしまいました。凜々子のために警察は動いてくれたんだから、謝るなり感謝するなり、何かしらの行動をさせてあげてください。

 もうひとつが決定的な証拠となる“目撃情報”です。この光岡の事件発生時の目撃情報をさがすんですが、光岡は毎日10件以上もの目撃情報がある芸能人なんです(笑)。これって芸能人として脇甘くないですか? ジャニーズでもそこまでないですよ。それに、光岡は事件以前から女優と交際しているのですが、その情報は一切ない。それの目撃情報やウワサが一切ないのに……事件当時の目撃情報はあるんですね~へぇ~……。都合がいいですね(笑)。

 ベテランだけではなく若手含めスタッフ全員で脚本を読んで、もう少し詰めてストーリーを完成するようにしたほうがいいんじゃないでしょうか? でないと、保育士から苦情殺到した前回のようなことがまた起きますよ!

■竹村家の常識のなさが浮き彫りに!

 それから、今回竹村家の話がやたらに長かったんですが、これもすごいんです。竹村家には常識がないんです(笑)。

 父親の浩市(生瀬勝久)は、商店街にある知り合いのお店の店主から「経営が厳しくて、支払いができない」という話を聞き、その店主に30万円を貸すんです。それも、家族に一言も言わず。そのため、通帳から30万が引き出されていることを知った母親の芳子(宮崎美子)は、浮気を疑い大騒動に発展してしまったんです。

 いくら、家族とも顔なじみの店主に貸したとはいえ、家族に一言「お金貸してもいいかな?」と言うべきでは? この家族なら「ダメ」など言わず「いいよ!」と言うでしょう。それなのに……。浩市は江戸っ子かなんか知りませんが、勝手すぎます。きっと、原作者の阿川佐和子氏の父親が昔気質の家長といった人だったと聞いたことがありますから、それが投影されているのかも!?(時代に合わず思いっきりスベってますが……)

 それと、今回一番気になったのが、家でご飯を食べる凜々子がテーブルに肘をついて食べていたこと。肘をつくのはマナー違反です。超ウルトラ非常識だと思います。これは演出なのか、それとも吉高単独の行動なのか……。吉高単独の行動であれば、「あ~、やっぱり。吉高って常識なさそうだよね~。妊婦に人をぶつけるぐらいだもんね~」と解釈すればいいんですが、どうしてスタッフは注意しないんですか? ネットでも「肘ついて食べたらだめだろ(笑)」とめちゃくちゃ指摘されてましたけど(苦笑)。まあ、家族に秘密情報も言ってしまう検事ですから、常識なんて持ち合わせてないんでしょうね。次回以降には、マナー教室か一般教養を習う教室に通うシーンを入れたほうがよいかもしれませんね。

 以上、8話のレビューでした。

 次回は、過去に起訴した痴漢事件が冤罪だったということが判明し、凜々子が大ピンチを迎えます。いつも、自分が正しいと行動してきた凜々子に降りかかった、身から出た錆のようなストーリー(笑)と言うことで、楽しみに待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

最終更新:2018/05/31 19:30
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