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じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

ギャル男バトルマンガ『ギャル男THE爆誕!』で学ぶ、ギラつくキャッチコピーの作り方

『ギャル男 THE 爆誕!(1) 』(講談社)

 皆さんは「メンズナックル」(ミリオン出版)というファッション雑誌をご存知でしょうか? 一世を風靡した「ギャル男」に、「伊達ワル」というオラオラ系要素を盛り込んだ雑誌で、紙面には「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」「今宵は俺のナイトメアで酔えばいい!」などの中二病要素満載なキャッチフレーズが躍ります。皆さんも一度ぐらい聞いたことがあるんじゃないでしょうか?

 今回ご紹介したいのは、このメンナクに激しくインスパイアされたマンガ『ギャル男THE爆誕!』(講談社刊/著:中邑天)です。しかし、単なるモテ系ファッションマンガだと思うのは早計。メンナク風の中二病なキャッチフレーズをお互いにぶつけ合い、よりギラついたフレーズを言ったほうが闘いを制するという壮大なスケールのギャル男バトルマンガに仕上がっているのです。……こうやって説明しても全然意味がわからないと思いますので、詳しく紹介していきましょう。

『ギャル男THE爆誕!』の主人公は肥田めぐる(中二)。ゲームやフィギュアが大好きな二次元オタクのいわゆるアキバ系。しかし、学校内はファッショナブルなギャル男だらけで肩身が狭いのです。

「オレたちの褐色のスキンはシルバーアクセの指定席」

「俺ロードはいつも女で渋滞中」

 みたいな、頭の悪そうなキャッチフレーズを携えて登場する同級生たちは、めぐるのことを「肥だめ」と呼んでパシリをさせたり、カツアゲしたりします。ていうか俺ロードってなんなんでしょうか。THE虎舞竜か。

 本作品のヒロイン・高吉さやは、学校中のギャル男たちの羨望を集める美少女。めぐるの大好きなゲーム『ファイナルオデッセイ』のヒロイン・サナとそっくりの美貌を持つため、オタクたちにとっても憧れの存在でもあります。

 高吉さやはとにかくモテるので、街に出ればギャル男たちにナンパされまくり。渋谷の109界隈では、カリスマホストの綺羅星翔(きらぼししょう)、カリスマ読モのエージ、セレブ盛々王子の森蘭乃丞(もりらんのじょう)などが現れ、さやを口説きにかかります。「セレブ盛々王子」って、そのニックネームは褒めてるのか? 甚だ疑問ですね。

「デイ・アンド・ナイト 俺はいつでも一等星さ」

「ギャル男の聖地は渋谷王国(キングダム)オレらのギラつきがその証明(あかし)!!」

 みたいな知能の低そうなソウルワードを携えて登場する渋谷のカリスマたちは、嫌がるさやを強引に連れて行こうとします。そこでストーカーのように物陰から様子を見ていた主人公・めぐるが奮起。たまたま持っていた『ファイナルオデッセイ』の主人公ヨシュアのコスプレを装着。

 するとどうでしょう! 普段はオドオドしているめぐるですが、コスプレをすることで別人格が目覚め、圧倒的な「ソウルワード」を繰り出すことができるのです。ちょうど、クラーク・ケントがスーパーマンになるような感じで。

「漆黒のナイトメアから俺 爆誕!!」

「雷鳴は俺だけに許された天上からの讃美歌」

 見開きで登場する、めぐる扮するヨシュアの圧倒的なビジュアル。そして強烈なソウルワードから発せられるオーラで渋谷のカリスマギャル男はブッ飛び、蹴散らされていきます。ピンチを救ってくれた謎のヒーローに高吉さやもゾッコン。

 ……かくして、肥田めぐる扮するヨシュアは、聞き間違えられて「四谷さん」と呼ばれ、本人の意に反して渋谷の新たなギャル男のキングとして君臨することになるのです。

 しかし、このギャル男バトルは、渋谷だけのスケールにとどまりません。新宿のNo.1ホスト軍団「ブラック・クロウズ」が渋谷乗っ取りを計画し……

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