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じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

ギャル男バトルマンガ『ギャル男THE爆誕!』で学ぶ、ギラつくキャッチコピーの作り方

「黒は逃げの色じゃねえオトコの覚悟で着こなす色だ!!」

 などという伊達ワルなソウルワードで、渋谷の女子達をメロメロにしますが、渋谷を守るために登場したキング四谷さんの

「孤高を貫く俺よ闇に咲け! 運命(さだめ)は狂おしいほどデンジャラスワイルド!」

 のセリフ一発で新宿のホスト軍団はブッ飛び、四散します。

 大阪編では、四天王寺の最強ホスト軍団が

「大阪で生まれた漢やさかい、まとうシャインは義理人情!」

「見えるやろ!? オレの瞳の新世界!!」

 なんて、大阪らしいシャレのきいたソウルワードで応戦するも、やはりキング四谷には歯が立たず、あえなく轟沈。

 その他、池袋腐女子軍団、コミケのレイヤー軍団、SATC風海外セレブ軍団、エグザイル風のガン黒ミュージシャンなどとも対戦。やはりキング四谷の圧倒的なソウルワードに敵うものはいません。

 何しろ「ファンタジスタは俺だけに与えられし神の啓示」とかいってますからね。もう圧倒的です。圧倒的に何いってんだかわかりません。

 そんな感じで、ありえないほどのカリスマ性で日本中のギャル男やオタクのみならず、モデルやミュージシャンまでも統率し、もはや敵なしのキング四谷ですが、ついに最強の敵が立ちふさがります。その名は、東京都庁……。

 オリンピック誘致のために、東京中のギャル男やオタクたちを排除しようとするI都知事の汚い謀略に対して、戦いを挑むキング四谷。ギャル男のカリスマと都知事、最強なのは果たしてどちらなのか……!

 という話です。まあ、ストーリーはわりとくだらないんでアレなんですけど、とにかく単行本全5巻を通して、常時ハイテンションで繰り出され続ける、意味がありそうで全くないソウルワードの数々を見るのが楽しい作品です。

「ダイヤもかすむリアルシャインはオレがオレである証」

「支配階級のギラつきは永遠(エターナル)にオレだけのエンブレム」

「真紅の傷跡に滴るは黒き媚薬!! 砕け散れ! この官能の美学の前に!!」

「まぶしいか!? ダンスフロアを席巻する俺という名のハイパーセクシャルな軌跡!!」

 作者の中邑先生……マンガを描く傍ら、毎回これを考え続けるのはかなりの苦行だったんじゃなかろうか、と心配になってしまいます。しかし、読むだけでこれほどまでに大量のソウルワードがマスターできる作品は他にないと思いますので、皆さんも是非とも使ってみて、平凡な日常生活をギラつかせてみてはいかがでしょうか。
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん <http://ablackleaf.com/>)

◆「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

最終更新:2019/11/07 19:29
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