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目指すは”規制”の向こう側!『今田×東野のカリギュラ』は過激さだけじゃない

■「東野幸治 vs 熊」に期待!

 この番組は、あからさまに“過激”を狙っているわけではない。番組の総合演出・姉崎正広は「お笑いナタリー」のインタビューで語った。

「『地上波で見られない』を意識していると思われがちなんですが、そんなことはなくて、ネットと地上波それぞれの形態にうまくハマった面白いものをどんどん作っていきたいです」

 毎回、違った方向性でネットの特性を生かしている。現代社会を生きる人間が見落としがちな命の重さをストレートに提示する「東野、カラスを食う」。最大公約数が視聴する地上波では扱えない人間関係の歪みを捉えた「再会 ~地上波では会えないあの人に会いたい~」。バラエティでありながら、ベクトルが“笑い”だけに向かっていないのも同番組の特徴だ。

 各話のテーマがテーマなだけに、見る人によっては不快さが伴うことも事実。なので、オープニングでは「番組の性質上、ご覧になられる方によっては一部不適切と感じられる場合がございます」とテロップで必ず呼びかけている。

 番組の踏み込みの大きさは、視聴者のハートに確実に刺さっていた。シーズン2の初回、今田は番組の反響の大きさについて笑顔で振り返る。

「大阪のうどん屋で座ったら、隣の席の若者が俺に気づかんと“『今田×東野のカリギュラ』って知ってる? めっちゃおもろいで”って!」(今田)

 今後、番組は“狩りシリーズ”の決定版「東野、熊を狩る」や、芸人がいかにスリリングな状況で嫁の胸を揉めるかを競う「痴漢グランプリ」の実現を視野に入れているそうだ。

 過激だから是なのではなく、規制を緩くしなければ行き着けない地点を目指し続ける。なるほど、まさに「カリギュラ」である。

(文=寺西ジャジューカ)

最終更新:2018/09/05 14:00
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