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K-POP・防弾少年団(BTS)の“ビルボード1位”はホントに快挙? 韓国では「兵役」めぐる議論も……

「BTS JAPAN OFFICIAL FANCLUB」より

 韓国の7人組グループ、防弾少年団(BTS)のニューアルバム『LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’』が、アメリカの音楽チャート「ビルボード200」のアルバム部門で1位を獲得したことが3日、発表された。

 BTSが全米1位を獲得するのは、5月にリリースされた『LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’』に続き2度目。これまで少女時代をはじめ、アメリカ進出を果たした多くのK-POPスターが全米1位を喧伝してきたが、それらはビルボードチャートでも超マイナーなワールドミュージック部門。一方、BTSは正真正銘の全米1位で、これはK-POP史上初。しかも2度目というから快挙に違いないのだが、実はこの件をめぐって韓国ではちょっとした論争が起きている。

「兵役問題ですね。韓国では、男性は18~35歳の間に21カ月の兵役に就かなければなりませんが、五輪でのメダル、アジア大会での金メダル獲得など、顕著な成績を収めたスポーツ選手などは4週間の基礎訓練だけで、兵役が免除されます。国の名誉に貢献したということが理由ですが、だったらアメリカにK-POPを広く知らしめたBTSにも、その資格はあるのではないか? という議論です」(韓流雑誌編集者)

 先のアジア大会でもサッカー韓国代表が優勝し、イングランドのトットナム・ホットスパーに所属するソン・フンミンが兵役免除の恩恵を受けることとなった。もちろんスポーツ選手のみならず、芸術関係者にも兵役免除規定はあって、国際芸術コンクールの2位以上、国内芸術コンクール1位入賞者がそれに当たるのだが、BTSのようなK-POPはこの規定には含まれない。従って、東方神起やBIGBANGのV.Iを除く全メンバーも人気絶頂の中、兵役に就いている。これは不公平ではないか、ということだ。

「韓国での報道によると、大統領府の国民請願掲示板には、BTSの兵役免除を訴えるファンからの投稿が相次いでいるそうです。確かに、アジアレベルのスポーツ大会で優勝するよりも、韓国の大衆音楽がアメリカの音楽チャートで1位を取るほうが、韓国の最大の輸出品である“韓流”のアピールという点で、国策に寄与していますからね。もっとも、最近は兵役対象者が減少傾向にあるため、兵務庁ではスポーツ選手や芸術家の兵役免除を見直すことを匂わせており、スポーツか大衆音楽かといった議論は、将来的には無意味になるかもしれません」(同)

 いずれにせよ、スポーツや音楽が未だに国威発揚の手段としかとらえられていないのは、韓国の後進性を示しているという気がしないでもないが……。

最終更新:2018/09/05 17:00
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