“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士が映画『SUNNY』に、まさかの感涙!? 90年代の不良時代を思い出し……

“キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士(38)が森羅万象を斬る不定期連載。今回のテーマは、90年代のJ-POPやコギャル文化を題材にした、笑って泣ける青春映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』だ。主人公らと同世代の瓜田は、この作品を「チョベリグ」と評価しつつ、「チョベリバ」だった自らの青春時代を振り返った。

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』は、原作となった韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』に心を掴まれた大根仁監督が、物語の舞台を日本に移し、再構築した作品である。

 コギャルブームに沸いた90年代に青春を謳歌した女子高生の仲良しグループ「サニー」のメンバー6人は、20年以上の歳月を経て、それぞれ問題を抱える大人になっていた。「死ぬ前にもう一度だけ、みんなに会いたい」というメンバーの願いは、果たして叶うのかどうか――。公式サイトにある文を要約すると、そんなストーリーだ。

「この映画、音楽を小室哲哉が手掛けてるんでしょ? そのぐらいの予備知識しかないけど、嫁がどうしても見たいと言うんで」

 そう言って面倒臭そうに映画館の中に入っていった瓜田だが、約2時間後、感慨深げな面持ちで劇場から出てきた。心なしか目が赤くなっているような……。さっそく感想を聞いてみよう。

 * * *

――いかがでしたか?

瓜田純士(以下、純士) 最初は「うるせえなぁ。このバカ騒ぎは一体いつまで続くんだ」とウンザリしながら見てたんですが、DJ渉(三浦春馬)が出てきたあたりから急に面白くなってきて。コメディ映画かと思いきや、そうでもなく、ウルっとくる場面も多々あったりして、最終的には「やられた!」という感じでした。

瓜田麗子(以下、麗子) うん! 最高にオモロかった! 『ラ・ラ・ランド』より、こっちのほうが好きやわ。

純士 ただ、主人公と同世代で当時のカルチャーを理解できる俺だから面白く感じただけで、広瀬すずとか池田エライザ目当ての若い観客らにとっては、もしかしたら苦痛だったんじゃないかという不安もよぎったよ。

麗子 そんなことないと思うで。ウチの隣に座ってたんは20代前半っぽい女の子やったけど、大泣きしながら見とったから。

純士 そんならいいけど。

――今作の何が良かったでしょう?

純士 いろいろあるけど、まず広瀬すずかな。

麗子 良かったなぁ、特にお好み焼きのシーンの体当たり演技!

純士 あれができるなら、彼女はなんでもできるでしょ。屋台で広瀬とエライザが飲むシーンも良かったね。ああいう感情の起伏を、クサくならずに演じられるってのがすごい。エライザの別格感も良かった。

麗子 これまでなんとも思ってへんかったけど、この作品を見て、広瀬すずのことが大好きになったわ。恋に落ちた瞬間の表情とか、打ちひしがれて海岸を歩くシーンも良かったし、東京に馴染もうと奮闘する姿もめっさ可愛かった。

純士 俺は東京のことしか知らないから、大阪出身の嫁に聞きたいんだけど、関西にもコギャル文化はあったの?

麗子 あったで。ウチも細眉にしたり、スカートを短くしたり、靴下のゴムを必死で伸ばしたり抜いたりしてルーズソックスを作ったりしとったわ。でも大阪やからか、周囲はコギャル化しつつも、どこかヤンキー要素を入れたがる子が多かったな。ニットはニットでも、花柄刺繍のスーパー派手なニットやったり(笑)。

純士 細眉と言えば、鰤谷(ブリタニ)を演じた女優(小野花梨)も超良かったね。以前は芹香(山本舞香)らとツルんでたのに、ドラッグでおかしくなっちゃって、ハブんちょにされて、取り残されちゃった感。「男の世界でもいたなぁ、こういう奴」と思いながら見てました。

麗子 鰤谷が大人になって更生してるところも映してほしかったなぁ、と思った。そこだけがスッキリせえへんかったけど、全体的に言うことなしの作品やったわ。

純士 この映画を見て強く感じたのは、「俺もトシをとったなぁ」ということ。広瀬やエライザらサニーの若いメンバーが青春してる姿を応援したくなる一方で、ある種の虚しさや切なさも常に漂ったというか。で、20数年後の彼女らがはしゃいでるシーンになると、急に興醒めしちゃう俺もいた。「あ、ババアだ」と。いいトシこいて何おまえら抱き合ってるんだよ、おまえらの思い出だけ映しときゃいいんだよ、と思っちゃった。

麗子 ひどい言い方やな。

純士 でも、そう思っちゃうってことは、「美しい青春時代は一瞬で過ぎ去る」ということを俺も知ってるからであって、つまりは俺もすでに“ジジイババアサイド”に来ちゃったんだってことを映画によって思い知らされたことが、虚しかったし、切なかったんだよ。もうそんなに90年代って昔話なのか、と。だから、ババアのシーンは見たくないと思った(笑)。

麗子 そうか? 大人になってからの描写がないと、ただの昔話で終わってまうやん。

純士 ババアが病院に来るシーンとかは別にあってもいいんだけど、ババアのくせにハグしたり踊ったりとか、ババアなのに「サニーとしてもう一度!」とか、ババアになってから「次のリーダーは」とかいうシーンは要らないでしょ。ただただイタいだけ。

麗子 ババアババア、うるさいねん! そのイタさもまた、この作品の肝やろ!

純士 まあ、確かに。そういう意味では、ともさかりえは女優検定一級でした。あの落ちぶれ方は、痩せぎすな彼女にしか演じられないでしょう。これは全人類に共通することだけど、青春は一瞬で過ぎ去ってしまう。その間に、やりたいことを思い切りやっておかないと後悔する。俺は一体何をしてたんだろう? そんなことを考えさせられる映画でした。

――ストーリー展開は、いかがでしたか?

純士 リーダー格がああいう風になる、という設定にリアリティーを感じました。ラストも感動したけど、惜しむらくは、あの手紙は「来るはずのない人が来たとき用」の文面も用意しといてほしかったかな。

――音楽についてはどう思いましたか?

純士 100パーTK(小室哲哉)で来るかと思いきや、そうじゃなかったのが残念でした。PUFFYとか久保田利伸とかオザケン(小沢健二)は個人的には要らなかったかな。特にオザケンは、不良の世界では一切流行ってなかったから。

麗子 それは純士のおった世界が特殊だからや。ウチは、当時の音楽をいろいろ聴けて楽しかったし、どのメロディも青春時代を思い出して胸がキュンとなったわ。特に、Charaの「やさしい気持ち」が流れ出すタイミングが絶妙やった。ちょっとコミカルなんやけど、グッと来るという。小室哲哉が音楽担当やからって、全部がTKの曲ばかりやったら、それはそれで文句が出るで。そうならんよう、ほどよいバランスで選曲されてたやんか。

純士 いや、そこはバランスをあえて無視して、TK一色で来てほしかったな。だって、90年代=TKでしょ。全カルチャーのみんながみんな、好むと好まざるとにかかわらず、TKと共に生きてきたんだから。とはいえ「SWEET 19 BLUES」は、ちょっと使いすぎな気がしたけどね。ここぞの場面でたった1回、流すだけでよかったかも。そしたらもっと、グッと来たはず。ちょうど安室ちゃんの引退時期でもあるからさ。

――あの曲、好きなんですか?

純士 はい。ちょうど俺が、新宿アルタ裏でチーマー500人とケンカになって、チーマーをさらってボコボコにしてた頃に、「SWEET 19 BLUES」が入ってるアルバムが出て、「あの曲いいよね」と仲間内で話した記憶があります。ところで、バランスってことで言えば、クラス内が全員コギャルってのは、どう考えてもおかしくない? 当時は暴走族がいればチーマーもいたように、コギャルの対抗勢力とも言える黒髪のシノラーもいたわけだから。

麗子 映画なんやから、あれぐらい強調しててもええやんか。ミジェーンの袋とか当時流行った小物も再現されてて、超懐かしかったわ。

純士 あとはちょいちょい、シャンプーのティセラのポスターとか、森下グループっぽいテレクラの看板とか、globeのNOW ON SALEのポスターが映ったりして、背景の小道具には凝ってたね。ただ、細かいことを言うようだけど、劇中に出てきたeggの表紙 から、90年代の古臭さを感じなかったんだよ。 もしかしたらあれ、2000年代以降のeggじゃないかな。

麗子 うるさいわぁ~。細かいことはどうでもええねん!

純士 俺はどストライクな世代だけに、細かい部分が気になっちゃうんだよ。まあ、なんだかんだ粗探しをしつつも、ものすごくいい映画だと思ったけどね。当時の言葉で言うと、チョベリグでした(笑)。


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