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Sexy Zone・中島健人『ドロ刑』は真面目に見るのがバカらしい!? “軽快さ”を何も考えず楽しむドラマ

日本テレビ系『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』番組公式サイトより

 ジャニーズの人気グループ・Sexy Zoneの中島健人が主演するドラマ『ドロ刑 -警視庁捜査三課‐』(日本テレビ系)の第1話が13日に放送され、平均視聴率11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。上々のスタートとなりました。

 リア充だった学生時代とは真逆の地味な生活に飽き、転職を考え中の警察官・斑目勉(中島)は、ある日、窃盗事件を専門にする警視庁捜査三課への異動を命じられます。

 どうせ異動させられるなら華がある捜査一課が良かった……。班目は不貞腐れ、立ち寄ったバーでたまたま隣り合わせた男(遠藤憲一)に愚痴をこぼします。そんな班目のダメっぷりに辟易した男は退店しようと腰を上げるのですが、その際、班目から、「煙鴉(けむりがらす)さん」と声をかけられギョッとします。煙鴉とは、現場に煙草の“イイ香り”以外の証拠は残さない、伝説の大泥棒として知られる彼の通り名なのです。

 班目は以前、煙鴉の残り香を嗅いだことがあるため、すぐに男の正体を見破ったといいます。それにもかかわらず、勤務時間外のため何も咎めずにいたのです。一度はバーから出た煙鴉ですが、班目のことが気になり、すぐに店へ引き返します。ところが、班目は一足違いで退店した後でした。

 その班目は捜査三課へ異動後すぐ、大物空き巣犯の“キツツキのマサ”こと瀬戸正次郎(高橋克実)を現行犯逮捕すべく、張り込みを命じられます。しかし、班目の素人じみた尾行はすぐにバレ、瀬戸に鼻で笑われてしまう始末。すっかり落ち込んだ班目は、ヤケ酒するために例のバーへと繰り出します。

 そして、そこで待ち構えていた煙鴉と再会。煙鴉は、商売敵の瀬戸を逮捕させるべく、班目を犯行現場へと連れて行きます。逃げる瀬戸を煙鴉のアシストで何とか捕らえた班目は、意気揚々と警視庁へ連行するのですが、肝心の証拠は何もありません。空き巣は余罪を吐かせてナンボ。このままでは不起訴処分という不名誉な事態にもなりかねない。班目はまたしても上司の鯨岡千里(稲森いずみ)らから叱責されてしまうのでした。

 瀬戸を送検するまでのタイムリミットは48時間。それまでに余罪を吐かせるべく、班目は煙鴉に助けを請い、必死になって攻略法を考えます。煙鴉いわく、“泥棒はプライドが高い”ということで、それを利用する手を考え警視庁へ。そして鯨岡を説き伏せ、通話状態の携帯電話をしのばせて取調室へ入り、別場所にいる煙鴉から指示を仰ぎつつ瀬戸を落とす作戦を決行します。

 そして、煙鴉が隠し撮りした、瀬戸が空き巣に入る瞬間を捉えた写真を机の上に並べるのですが、瀬戸は、「ただの状況証拠にすぎない」と反論。すかさず班目は、「別の犯人がいるってこと?」と訊き、瀬戸が肯定したところで、先輩刑事の宝塚瑤子(江口のりこ)に合図を送ります。

 すると、瑤子から連絡を受けた捜査三課の刑事たちが煙鴉を逮捕。班目はそのライブ映像を瀬戸に見せ、今回の一連の捜査は、瀬戸に対する煙鴉のライバル心を利用し、逮捕するためのものだったと説明します。

 つまり瀬戸は、煙鴉を逮捕するための当て馬にすぎなかった。これにプライドを傷つけられた瀬戸は、すべて自分の犯行だったと自供。これを待ってましたと、班目はガッツポーズし、先輩刑事たちに煙鴉を解放するよう指示を与えます。

 実は班目は、煙鴉のことを他の刑事たちには、瀬戸に自白させるための協力者だと説明していたのです。当初の目的通り瀬戸に自供させ、手柄を立てたことで班目は新たに設立された“オールスター”揃いの13係のメンバーに抜擢され、そこで今回は終了となりました。

 さて感想ですが、まずはツッコミどころから。班目が煙草の香りだけで煙鴉を言い当てた不思議(そんなに独特の匂いがする煙草を普段から吸う?)や、班目が警察と知ってからも同じバーに通うという煙鴉の謎の行動。こんなに脇の甘い男が伝説の泥棒になんてなれるとは思えません。

 また、班目は守秘義務にまったく無頓着で、尾行の時は原宿にいそうな派手めの格好と、刑事として最低のキャラ設定。おまけに、上司の鯨岡は取調室の隣の部屋でポップコーンを頬ばるなど、警視庁からクレームがきてもおかしくないぐらいひどい描かれ方をしています。

 さらに班目は、瀬戸に自供させた時にドヤ顔を決めてましたけど、取調室に携帯電話を持ち込んで外部者(しかも犯罪者)に聞かせるって、ありえないですから。どんでん返しありきで、リアリティーなどまるで無視でした。

 真面目に見るのがバカらしい。一言でいってしまえばそんなドラマですが、制作側からもそんな意図といいますか潔さが感じられます。土曜の夜に小難しいことを考えず、中島健人のキャラに合った軽快なストーリーと実力派揃いの脇役たちの演技を気軽に楽しんでください、というスタンスが感じられました。

 メッセージ性の強い社会派ドラマや濃厚な大人の恋愛ものが好みの人は受け付けないでしょうが、そもそも番宣を見た時点でチャンネルを合わせていないでしょう。恐らく、視聴率はこのまま安定して横ばいなのではないかと思います。1話完結ですし、肩の凝らないエンターテインメントを楽しみたいという方にお勧めのドラマですね。
(文=大羽鴨乃)

最終更新:2018/10/20 14:00

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