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いまだ軽トラ横倒しの犯人も捕まらず、苦情も殺到……それでも渋谷区は「ハロウィン禁止」にできないワケ

 ついに、暴動の場となった渋谷のハロウィン。ハロウィンの当日にあたる10月31日には、スクランブル交差点に多数の警察官が配置されるなど厳戒態勢が敷かれた。

 今回の騒動を受けて、渋谷区には「ハロウィンを中止しろ」という苦情も数多く寄せられている。だが、渋谷区としては中止を宣言するわけにもいかない。というのも、渋谷のハロウィンは渋谷区はもちろん、特定の組織が開催しているわけではなく勝手に大勢の人が集まってきているだけだからである。

 もともと、渋谷区のハロウィンの歴史は古い。この地域でハロウィンのイベントが最初に開催されたのは1986年のこと。渋谷区の恵比寿・代官山周辺の商店会や企業が仮装パレードを催したのが最初で、その翌年には2,000人規模に。この催しは、結局定着しなかったものの、ハロウィンと渋谷区の縁はそれなりに長いのである。

 そして、ハロウィンが騒乱になるのも、最近始まった話ではない。1992年頃からは、渋谷駅や山手線で外国人を中心に日本人も集まりはじめ、仮装して駅構内や電車で暴れ、乗客に水をかけたり電車の照明を破壊するなどして、警察が出動する騒ぎも起こっている。つまり、渋谷区は日本にハロウィンが定着する以前から、騒乱の場となっていたというわけである。

 渋谷区の長谷部健区長は「2019年2月の予算編成までに方向性を固めたい」としてはいるものの、前述のように特定の団体が開催している行事ではないために、具体的な対策はどこからも示されていない。

 現状でも、軽トラが倒されるなどの騒ぎが起きているわけだが、これを警察当局が取り締まることはできないのか。

「ハメを外しすぎている参加者を取り締まる方法は、いくらでもあります。交通整理にあたっている警察官の指示に従わず、声を張り上げるなどしたら公務執行妨害で逮捕することも可能でしょう。ただ、そこまでやれば過剰な取り締まりと批判を受ける可能性もあります。大半の参加者は、単に仮装して歩いているだけですから、交通整理以上のことはなかなか困難なのではないでしょうか」(新聞記者)

 実際、軽トラが横倒しにされる画像はネットで拡散しているものの、いまだ関与した者が逮捕されてはいない。警察当局がこんな及び腰では、来年以降も渋谷のハロウィンは荒れそうだ。
(文=ピーラー・ホラ)

最終更新:2018/11/14 22:30
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