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生理食塩水と間違えた!? 看護師のミスで「尿」を注射された患者が死亡

今回の事件が発生した花蓮慈済病院

 台湾の病院で、小便を点滴された入院患者が死亡するという医療ミスが発生した。

「中時電子報」(11月17日付)によると、台湾東部の花蓮県内にある総合病院で、60代の男性患者が死亡した。この男性は肝臓の検査で数値に異常があり、詳しい検査をするために10月下旬から数日間、検査入院をすることとなった。

 ところが、それから10日後、突然亡くなってしまったのだ。納得できない遺族に対し、病院側は「容体が急変した」と説明するのみだった。

 しかし、同病院に勤務する看護師が、医療過誤の疑いを内部告発。これを受け、遺族も病院側に対し、詳細な調査を求めたのだった。

 重い腰を上げた病院側の調査によって明らかになったのは、信じられない事態だった。肝硬変の患者にはアルブミンという薬を投与し、腹水や胸水を防止することが一般的なのだが、今回死亡した男性に使用された注射器からはアルブミンのほか、なぜか人間の尿が検出されたという。

 病院関係者がメディアに明かしたところでは、アルブミン製剤を投与する際には通常、生理食塩水に混ぜて静脈注射する。しかし、死亡した男性にアルブミンが投与された際には、担当の看護師が押していたカートに、検査用の尿が積まれていたという。そして、注射を担当した看護師が 、この尿を生理食塩水と間違え、男性に注射投与してしまった可能性があるという。

 すでに病院側は遺族に対し、尿が誤って注射されたことを認め、謝罪はしたものの、患者の死亡原因は尿ではなく、あくまでも肝硬変であると主張。遺族側が主張する慰謝料請求に対しては、争う姿勢を見せている。一方で病院側は、死亡原因について、第三者機関に再調査を依頼する方向で調整をしているというが、真相が明らかにならねば、亡くなった男性も浮かばれまい。

(文=青山大樹)

最終更新:2018/11/26 18:00
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