日刊サイゾー トップ  > 2018年のアイドル界を振り返る!
“生涯ドルヲタ”ライターの「アイドル深夜徘徊」vol.21

解散、卒業、また解散――出会いと別れにあふれていた2018年のアイドル界を振り返る!

■若手女優とバラエティアイドル

広瀬すず

 いわゆる「グループアイドル」が、坂道シリーズを中心に人気を集めているとすれば、「女優アイドル」の中心にいるのは、間違いなく広瀬すずだ。

 今年は、映画3本(『ちはやふる -結び-』『ラプラスの魔女』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』/いずれも東宝)と、ドラマ2本(『anone』日本テレビ系、『チア☆ダン』TBS系)の他、CMにも多く出演、年末の『第69回NHK紅白歌合戦』紅組司会、来年4月からのNHK朝ドラ『なつぞら』主演と、安定の活躍を見せた。

 彼女に続くのが、土屋太鳳、松本穂香、平祐奈といったところだが、今年はいわゆる「ニューヒロイン」的な人が少なかった。強いて言えば、4月からの朝ドラ『半分、青い。』(NHK総合)でヒロインを演じた永野芽郁、人気ドラマの新シリーズ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)で小悪魔女子を演じた今田美桜、『義母と娘のブルース』(TBS系)で、綾瀬はるかの娘役を演じ、『キリン午後の紅茶』のCMで歌声も披露している上白石萌歌などが、ブレイクしたと言えるだろうか。

 新人が少なかった理由の一つは、学園モノのドラマが少なかったからであろう。各所で言われている通り、最近の若者はテレビをあまり見なくなっている。必然的に、ドラマも若者よりは、高年齢の視聴者が共感できるようなものが増えていくのだ。“若者から支持される若手女優”というのは、もはやテレビではなく、映画やネットの世界から生まれてくるのかもしれない。

ライジングプロダクション公式サイトより

 最後に触れておきたいのが、バラエティで活躍するアイドルである。菊地亜美、鈴木奈々といったバラエティでの実力派が、結婚し、「主婦タレント化」する中、台頭してきたのが朝日奈央である。ご存知の人も多いと思うが、彼女は菊地亜美とアイドルグループ「アイドリング!!!」でともに活動した仲。出演した番組でMCを務めていたバカリズムから、直接バラエティのノウハウを学んできたと言えるだろう。

『ゴッドタン』(テレビ東京系)で、アシスタントを務める他、今年は『オールスター感謝祭』(TBS系)で優勝するというおまけも付き、勢いを感じさせた。番組で叩き上げられた実力があるだけに、まだまだこの勢いは続くと思われる。

 そしてもう一人、48系で単独の活躍が増えているのが、NGT48の中井りかだ。4月から始まった、平日夕方の生番組『青春高校3年C組』(テレビ東京)のMCの他、『スマートフォンデュ』(テレビ朝日)、『白昼夢』(フジテレビ系)でもレギュラーを務め、バラエティタレントの地位を確立しつつある。彼女の持ち味は、自虐的な発言や、ストレートな物言いだ。生放送を多くこなしながら、嫌味にならない程度のバランスを身につけていけば、指原莉乃に続くボジションを狙えるだろう。

 以上、駆け足で2018年のアイドル界を振り返ってみたが、「解散」「卒業」が続いた中でも、次に何か新しいものが生まれるような“胎動”も感じた一年だった。時代の変わる瞬間に立ち会えるという、高揚感のようなものを感じながら、来年を迎えたいと思う。

(文=プレヤード)

最終更新:2018/12/29 10:00
12
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真