日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 元アイルネ・原田珠々華が語る未来
ワンマンライブ直前!

元アイドルネッサンス・原田珠々華が語る、グループの解散とアーティストとしての未来

撮影=後藤秀二

 2018年2月24日、8人組アイドルグループ「アイドルネッサンス」が解散した。クオリティの高い音楽を数々生み出し、たくさんのファンを獲得してきた彼女たちだけに、グループの解散を惜しむ声は多かった。

 解散から4ヶ月後、メンバーであった原田珠々華は、自ら曲を作り、ギターを持って歌うという、「ソロ活動」の道を選んだ。アイドルネッサンスとしての時間は、彼女の中でどんな存在になっているのか? 新たな道で彼女が目指す未来とは――? 1stワンマンライブを直前に控えた、彼女の等身大の気持ちを伺った。

* * *

――アイドルになろうと思ったキッカケは?

原田珠々華(以下、原田) 元々アイドルを見るのは好きだったんですけど、自分がアイドルになることは考えていなかったんです。でも、アイドルネッサンスのライブを見た時に、一番前に出ていたのが「自分たち」ではなく「歌」で、それがすごいなと感じて。それで候補生のオーディションを受けようと思いました。

――6人で活動していた中、2016年に、原田さんと野本ゆめかさんが新メンバーとして加入したわけですよね。心細さなどはありましたか?

原田 もう本当に心細くて。同期のゆめかがいたから、救われていた部分があります。彼女がいなかったら、絶対、すぐにくじけちゃってた。ゆめかとは、仲が良すぎるっていうくらいに仲良しで。性格は自分とは正反対で、それがすごい羨ましかったし、憧れてました。今でも、お互いが頑張れたらいいなって思います。

■一番の思い出は「ファンから求められていたこと」

――アイドルネッサンスに入って、一番思い出に残っていることは?

原田 ファンの方の存在ですね。初めて自分のことを「推し」と言ってもらえて、“誰かから求められている”と感じられたのが一番嬉しかったし、印象に残ってます。

――記憶に残っているライブは?

原田 去年、地元・神奈川の「音霊 OTODAMA SEA STUDIO」でやったライブです。その時に、「前髪」という曲を初披露したんです。出だしを私が歌うんですが、それまで練習で一回も決まったことがなかったんですよ。でも、本番で初めて、「これだ!」って思えて、達成感がすごくありました。

――解散が決まった時のお気持ちは?

原田 「やりきったな」と。ただ、解散が近づいてくるにつれて、卒業式が近づいてくるみたいな感覚で。「つらい思い出とかも、全部本当は楽しかったんだな」って思い返したりしましたね。

――今振り返ってみて、アイドルネッサンスはどんなグループでしたか?

原田 改めてすごいグループだったなと思います。まるで、水のように、何にも染まっていなくて、それでいて全員がいろんなことに迷って、いろんなことを考えて……。同じものを目指していたということ、メンバーであったことを誇りに思ってます。

――2月の解散から6月のソロ活動始動までの間は、どのように過ごしていましたか?

原田 やりたいことを決めるまでに結構時間がかかりました。ギターと歌でやっていくなら、まだまだ技術が足りなすぎるなと、たくさん練習をしていましたね。

――その間、石野理子さんが「赤い公園」に加入したり、比嘉奈菜子さんが舞台の主演を務めるなど、他のメンバーもソロ活動を始めていましたよね。

原田 正直焦りはありました。いつか、「この子もアイドルネッサンスだったんだ」と思われたいから、“みんなに頑張ってほしいし、全員が何かで成功すればいい”って応援する気持ちもあるんです。その反面、自分のことに精一杯で、他の人のニュース見ると、どんどん追い込まれていって……。

■背中を押してくれた母の言葉

――ソロ活動に挑戦しようと決意したのはなぜですか?

原田 一番大きかったのは、母からの助言です。シンガーソングライターという方向にしても、私よりずっと前から路上で歌ったり、ライブ活動をしている方もいるわけで。その中にいきなり混じって通用するのかと、怖かったんです。でも、それまで私がTwitterにアップした弾き語り動画に反響があったことを、母が「見てくれている人がいるってことは、あなたには何か伝える力があるんじゃない?」と言ってくれたんです。それで勇気が出ました。アイドルネッサンスで一回終わった物語の続きが描けるんじゃないかなと思ってます。

――グループ時代と比べて、一人でステージに立つ感覚は違いますか?

原田 違いますね。グループの時は周りのメンバーに頼っていた部分があって、まずは「このライブをやりきる」という感覚でやってしました。でも今は、「この会場にいらっしゃるお客様を楽しませる」っていう気持ちと、「もっと上に行くからその姿を見てて!」っていう思いも届けなきゃいけないと思うようになって。自分で見せたものが全部自分に返ってくるので、意識が変わりました。

――今は、アイドルのライブイベントで歌う機会が多いかと思います、そのあたりはどう受け止めていますか?

原田 「好きな音楽を届けたい」っていう気持ちは、どういう風に見てもらえたとしても変わらないと思っています。

――以前、「キャラが定まらない」と仰っていましたが、ソロになって、キャラは見えてきましたか?

原田 「キャラが定まらない」って言い出したのも、そういうキャラにするためなんですよ! 「キャラが定まらないキャラ」にしちゃえば、自分がこれから何になっても許されるんじゃないかと思って(笑)。実際そう言い出してから、ブログの書き方とかも自由になった気がしたし、結構受け入れてもらえている気がしたので、今でもそのキャラは続いてると思ってます。

――原田さんのファンの方は、どんな人が多いですか?

原田 文学的な人が多いなっていうイメージです。私は結構ブログが長い方なんですが、それにつられてなのか、ファンの方のコメントもすごい長いんですよ(笑)。あとは、すごく賑やかな人もいらっしゃって、私とは正反対だなと、逆に励まされたりします。

――先ほどの話にもあったTwitterの弾き語り動画を含め、SNSを積極的に活用している原田さんにとって、SNSはどんなツールですか?

原田 自分の中で、一番の武器かなと思ってます。結構ちっちゃい頃から趣味程度にやってたんですよ。やっぱり自分が「こうしたい」って思ったことをすぐに発信できるから、SNSは大切だなって。

12
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【1月期の冬ドラマ、最終回へ】視聴率・裏事情・忖度なしレビュー

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

茂木幹事長「吉野家」の領収書

今週の注目記事・1「『茂木幹事長』の卑しい『...…
写真
イチオシ記事

『R-1グランプリ』全ネタレビュー【前編】

 9日に行われたピン芸人日本一決定戦『R-1グランプリ2024』(フジテレビ系)は、漫談一筋20年の街裏ぴんくが優勝。賞金500万円を手にした。 ...…
写真