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テレビウォッチャー・飲用てれびの「テレビ日記」

”わかったフリ”をしない石原良純に学ぶべきこと

■前田裕二「それってなんだっけって思うと、スナックかなって思って」

 吉本坂46は吉本興業グループに所属する芸人やタレントなどで構成されたアイドルグループだ。秋元康氏のプロデュースのもと、乃木坂46、欅坂46に次ぐ“坂道シリーズ”として、昨年の夏に結成。昨年末にはシングルをリリースし、大みそかにはNHK『紅白歌合戦』の事前番組に出演していた。

 そんな吉本坂46をオーディションの前から追っている番組が、『吉本坂46が売れるまでの全記録』(テレビ東京系)。8日深夜の放送では、ライブストリーミングサービスのSHOWROOMを立ち上げた実業家、前田裕二氏が出演していた。この日に放送されたのは、SHOWROOMを使った、吉本坂46のオーディションの裏側だ。

 番組の冒頭では、MCの東野幸治の導きのもと、前田氏の半生が紹介された。その中に、学生時代にアルバイトをしていたスナックが、SHOWROOMを作った際のヒントになっているという話があった。SHOWROOMは、芸能人や一般ユーザーがライブ配信できるウェブ上のサービスだ。AKB48など大型グループのアイドルだけではなく、ファンの規模としては小さなタレントなどの配信も多く、配信者とファンとの密なコミュニケーションを促すような仕掛けが設けられていたりするらしい。

 で、そんなSHOWROOMの仕組みは、スナックに似ているという。

「物が売れたりとか、人が動いたりするのは、100人の濃いコミュニティを1万回積み重ねたほうが、動くと思ってるんですよ。1人に100万人(が集まる)よりも。それってなんだっけって思うと、スナックかなって思って」

 おいしい食事に対して対価を支払う普通の飲食店とは異なり、スナックで出される食べ物はイマイチだったりする。でも、ママの人柄や店の雰囲気など、モノ以外のところにファンがつき、何十年と続いていたりする。そんなスナックの仕組みは、今どきっぽく、インターネットっぽい。そして、SHOWROOMっぽいのだ、と。

 また、こんな話もしていた。これまで企業は人の所得を奪い合ってきた。けれど、現在起こっているのは、時間の奪い合いである。ネット検索に時間を使っても、お金を直接グーグルとかには支払ってはいないように。では、次に起こるのは何か?

「それは精神なんですよ。心。心を奪える主体がGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)を倒すっていうのがボクの仮説」

 で、そのように奪った心を換金する装置が、ウェブ上には配備されるようになってきているという。それはたとえば、オンラインサロンとか、クラウドファンディングとか。そして、SHOWROOMとか。

 この先の産業やインターネットがどうなるのか、前田氏の仮説がどのくらいもっともらしいのか、僕にはちょっとよくわからない。とりあえず、さっきから頭の片隅に、「わかった気になるな」と僕に怒っている暑苦しい人がいる。

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