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ホントにうまいのか? 珍級グルメハンター第101回

「押しも押されもせぬ国民食」って、今さら何言ってんの? ラーメンは和食でしょ?

着丼した丼にはフタがしてあった……。

純和風ラーメンの極み! 麺まで美味しいラーメンのヒミツ

「ラーメンは、もはや和食である」とは、よく言われる言葉。でも、「日本食」であっても、果たして「和食」か……? そんなことを考えていたら、大阪で「ひょっとしたら和食かもしれない」と思わせる珍級グルメに出会ってしまった。

 目の前に着丼したどんぶりには、うやうやしく木のフタが乗っている。単に中の料理が冷めないためという理由もあるのだろうが……。

「さてさて、丼の中身はどんな風になってるのかな?」

 と、フタを丼から外した瞬間、目の前に現れたのは、美味しそうなラーメン……じゃなかった!

「ナニこれ!?」

 何も知らずに開丼したら、確実にそう言っていたに違いない。

 丼の表面を覆い尽くしているのは、卵色で滑らかにテカるもの。見た感じでは、プリンか卵豆腐か茶碗蒸しのどれかに違いない。が、表面に浮いているのが、お麩と三つ葉ってことは……茶碗蒸し!?

 そう、今日はこれを食べに来たのだ。大阪の丹頂の名物は、茶碗蒸しらーめんなのだ!

 普通、ラーメンを食べる時は、まずスープからだが、この場合、スープも茶碗蒸しに覆われて見えない。なので、最初のひとくちは茶碗蒸しから。

 ぷるっとしたプリンみたいな茶碗蒸しをレンゲにすくい、ツルンと舌の上に滑らせる。と、口の中に出汁と卵の香りが広がり、その柔らかな塊が、喉を素早く駆け下りていく。そして、もうひとくち。

「ああ、日本人でよかった~」

 完全に和食である。

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