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「香川批判」に乾貴士がブチ切れ! “辛口解説者”セルジオ越後の一体何がすごいのか?

セルジオ越後Twitterより

 先日、サッカー日本代表の乾貴士と解説者のセルジオ越後氏の“舌戦”が話題となった。発端は、テレビ東京が配信した「香川真司の移籍は遅すぎる! 海外移籍するなら試合に出ろ!」という記事。この中でセルジオ氏は、ドイツのドルトムントからトルコ1部リーグのベシクタシュへ移籍した香川について、「ヨーロッパでも国内でもやっぱり試合に出るというのがプロ選手であって、どのリーグにいるとか、チームが強いとか(試合に出れなければ)意味がないと思う」「野球でいえばジャイアンツの二軍。それはステータスになるんですかね?」などと持論を展開した。

 すると、この記事を読んだ乾が、Twitterにて「誰も海外に行っただけで満足してる選手はいません」「もちろん試合に出れる事が一番やけど、そこでもがいて頑張る事も必要になる事はある」「あ、あとそれだけ色々言うなら、そろそろ現場で監督やってください!笑」と皮肉を交えて反論した。

 これに賛同する形で、岡崎慎司も「セルジオさんの立場だからこそ責任ある発言して欲しい」とつぶやいている。

 乾は昨年のW杯ロシア大会後にも、出演した『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)内で、セルジオ氏を「めっちゃ嫌い。あの人、なんなんですかね?」と嫌悪感をあらわにしていた。

 セルジオ氏といえば、日本サッカー界におけるご意見番的な存在だが、その辛口批評はたびたび賛否を呼んでいる。90年代にも当時の日本代表をテレビで批判したことで、舌戦になったこともある。

 そんなセルジオ氏とは一体、どんな人物なのか? サッカー関係者に訊いた。

「めっちゃいい人ですよ(笑)。サッカー解説者の中には大物ヅラしている人も結構いますが、セルジオさんはフランクで、素の顔はおだやかそのもの。ただ、毒舌はいつものことで、1997年の中田英寿絶頂期に『今日のヒデの出来なら、久々に褒められる』 なんて、面と向かって本人に言うくらいの人ですからね。会えば印象変わると思いますよ」

 とはいえ、セルジオ氏をめぐっては、「ブラジルのコリンチャンスで1年、あとは日本の無名クラブを転々としただけ」と、その実績に懐疑的な声も少なくない。

「サンパウロで日本からの移民の両親の元に生まれたセルジオ氏ですが、17歳のときに同地の名門コリンチャンスのテストに合格。当時、同チームでプレーすることは、今でいえば日本人選手が欧州に行くようなもので、日系選手への差別も非常に激しかった。さらにいえば、世界中で称賛されたロナウジーニョの“エラシコ”というドリブルは、元 ブラジル代表・リベリーノの技ですが、リベリーノはセルジオ氏から盗んだ。セルジオ氏の技術レベルは、ブラジル代表並みだったのですが、当時の時代背景もあって、活躍できなかったんです」(同)

 そんなセルジオ氏だが、サッカー黎明期の日本に来てからは、全国各地で精力的にサッカー教室を行っていた。その教室で、こんなエピソードがある。

 集まった子どもたちに向けて、セルジオ氏がボールを蹴るふりをすると、皆避ける。そして、次は本当にボールを蹴るのだが、キックフェイントされると思い込んだ子どもたちは、今度は避けないのでボールがぶつかる。痛がる子どもたちにセルジオ氏は、「これがサッカーなんだ」と優しく語りかけていた。

 セルジオ氏とは、そういう人である。

(文=TV Journal編集部)

最終更新:2019/02/25 18:06
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