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ズバッと!芸能人

クロちゃんは賞味期限間近!? 「全力ポンコツ」パンサー尾形にブレークの兆し

文=都築雄一郎

パンサー尾形

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのは、お笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘だ。一時期あまり見かけなかった印象があるが、なぜか再び露出が増えている。

■『水ダウ』が生んだ新たなドッキリスター

 彼があらためて注目されたきっかけは、昨年10月3日に放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の、「中継先に現れたヤバめ素人のさばき方で芸人の力量丸わかり説」だ。ニセのネット配信番組のリポーターとして都内の釣り堀にやって来た彼に、怪しげな中年男性が無言で接近。すると、尾形は「うお……」といきなり素に戻り、一気にパニックに。

 それでも男をカメラから遠ざけようと、息を切らしながら、「すみません、ちょっとあの今テレビやってまして」とたしなめるが効果はなく、最後は顔じゅう汗だくになりながら、「やめろ」「あっち行ってください」「怒るぞ、怒るよ」など、カメラを気にせず注意。スタジオの爆笑をさらっていた。

 その前後から『スクール革命!』(日本テレビ系)、『深夜でロンドンハーツ!』(テレビ朝日系)などでもおなじみだったが、この『水ダウ』を機に『人気芸能人にイタズラ!仰天ハプニング』『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)など、ドッキリ系のオファーが急増した。

■「全力ポンコツ」という新ジャンル

 尾形が「ポンコツ芸人」であることに異論はないが、そんなポンコツ芸人は性格的に2つに大別できる。まずは「良い人」。出川哲朗、狩野英孝、サバンナ八木真澄、ジャングルポケットおたけ、といった「お人よし」である。

 一方、底意地の悪さを前面に出すことで笑いを取るタイプもいる。例えばドランクドラゴン鈴木拓、三四郎・小宮浩信、コロコロチキチキペッパーズ・ナダル、そして安田大サーカス・クロちゃんなどだ。時に後者が炎上しやすいことは、周知の通りである。

 そんな中、尾形の場合は、性格の良し悪しというより、とにかく「テンパる」「目の前のこと以外、何も見えなくなる」ところが持ち味だ。

 20日放送の『水ダウ』でも、カーナビの音声を収録するというドッキリで、「1000キロ先右折です」「熊を先頭に10キロの渋滞です」「熊をひきました」といったありえないアナウンスを一生懸命読み上げていた。

 つまり彼は「全力投球ポンコツ」という、新たなジャンルを切り開いたのだ。ちなみに、この日の同番組の視聴率は10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)。裏番組の『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)は11.0%。北川景子を相手に大健闘だ。


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