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絶賛“中だるみ”中の『メゾン・ド・ポリス』、低視聴率記録更新は「引っ張りすぎ」が原因?

■中だるみ感が否めない内容でした

 警察として、そしてチームメゾン・ド・ポリスのリーダーとしてのひよりの成長が見られた今回。

 すべてお見通しだった伊達さんの計らいで、「時代が変わっても(金庫と)まだ会話ができる」と、本郷がアゲハとしての腕を見せて金庫を開けるシーンはちょっとクサかったけど、とってもかっこよかったし、中から出てきたのが、昔2人が取り合ったアゲハ蝶の標本と、今は亡きグレースの若い頃の写真という展開も、グッとくるものがありました。

「ダテちゃん!」「ゴーちゃん!」と、抱き合って久々の再会を喜ぶおじさん2人の姿もとってもかわいかったです。

 ただ、コメディ要素満載だった前回に比べるとやや退屈だったし、事件の内容も地味。メゾンのおじさんたちのワチャワチャシーンも少なめだったので、物足りなさを感じる視聴者も多かったのではないでしょうか。

 これまでの視聴率の推移をみてみると、12.7%→12.4%→10.7%→10.2%→9.6%→9.9%→8.3%と、6話でやや持ち直すも、数字は右肩下がり。“慣れ”が生じてくるドラマ中盤に視聴率が伸びないことは、この作品に限った話ではないのですが、序盤が好調だっただけに、寂しい印象です。

 

■伏線祭りで情報量てんこ盛り&ラストに向け、怒涛の展開に?

 そんな中だるみを打破するためには、“真新しさ”が必要不可欠になってくると思うのですが、今回明らかになったのは、

・夏目さんが過去に事情聴取した高遠建設の社員・池原が、ひよりの父と同じように建設現場から転落死し、それが理由で夏目さんは警察をやめた

・メゾンに盗聴器を仕掛け、その夏目さんとひよりの会話を、御用聞きの草介(竜星涼)が盗聴していたこと

 上記2つだけ。今後ストーリーの核となっていくであろう、

・なぜひよりの父は死んだのか

・伊達さんやメゾンのおじさんたちはひよりの父の事件と何の関係があるのか

 についてはまだ謎のまま。伏線が散らばったままで、回収があまりされていないので、正直、引っ張りすぎな印象も。焦らされるほど「すごい展開が待っているんじゃないか」と待っている視聴者の期待を、いい意味で裏切るような“何か”があるといいんですけど……。残り3話できれいにまとまるか、やや不安が残ります。

 

■ひよりと夏目さんの関係の変化

 とはいえ、メゾンのおじさんたちのことを、最初は面倒に思っていたひよりが、

「(メゾンの)みなさんのことも、夏目さんのことも信頼してますから」

 なんて恥ずかしいことをシラフの状態で言えちゃうくらい距離が縮まっているようだし、捜査の休憩中に夏目さんと同じ缶コーヒーを一緒に飲んだりと、周囲との関係性には変化がみられます。

 中の人的に言えば、最初は高畑充希が新米刑事役を“演じている”ようにしか見えなかったのですが、このところは「高畑充希」ではなく「ひより」という人物が存在しているように見えるし、改めて、彼女のお芝居の巧さみたいなものを感じています。

 さて、今夜放送の第8話では、野口五郎さん演じる藤堂さんが誘拐されるとか。ここから一気にシリアス展開に突入するということでしょうか――? どんどん磨きがかかる高畑さんの演技にも注目しながら、ドラマを楽しみたいと思います!

(文=どらまっ子TAROちゃん)

最終更新:2019/03/01 20:00
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