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【wezzy】

「非常識」非難集中の石野卓球をブッキング、フジロックと電気グルーヴの関係性

 4月5日、毎年恒例の野外ロックフェスFUJI ROCK FESTIVAL’19(以下、フジロック。今年は7月26日から28日にかけて開催)の第3弾出演者ラインナップが発表された。そのなかに石野卓球の名前が含まれており、電気グルーヴのファンからは喜びの声が上がっている。彼は28日に出演する予定だ。

 電気グルーヴはもともと今年のフジロックの出演者に名を連ねていたが、ピエール瀧の逮捕を受けて出演がキャンセルになっていた。

 4月4日、ピエール瀧は保釈されたが、現在はピエール瀧のみならず、石野卓球までも“世間”からバッシングの標的になっている。この状況で、なぜフジロックは石野卓球に出演を打診したのだろうか。そこには、電気グルーヴとフジロックの歴史がある。

ワイドショーは「石野卓球も謝れ!」と理不尽な報道
 ピエール瀧は4月2日に麻薬取締法違反の罪で起訴された。同日、所属事務所のソニー・ミュージックアーティスツはピエール瀧とのマネジメント契約解除を発表している。

 4月4日に保釈されると、ワイドショーはまたピエール瀧の報道一色となった。そんななか、石野卓球までもがバッシングされる流れとなってきている。

 石野卓球が謝罪のコメントを出さないままツイッターの投稿を続け、しかもその内容がふざけていて不謹慎である──それがワイドショーのコメンテーターたちの主張だ。

 たとえば、3月25日放送『バイキング』(フジテレビ系)MCの坂上忍は、<これはなに? よくわかんないんだけど、ブラックジョークみたいなもんなの? なんなの?><二十歳そこそこの(人)だったらさ、『バカじゃないのか? お前』って言って済むんだけど、同い年なんだよね、俺。やっぱり、ねぇ>などと発言。

 ピエール瀧保釈後の4月5日放送回でも、坂上忍は<俺が思うには、本人(ピエール瀧)があのスーツを着て七三で出てきているときに、これ(石野卓球のツイート)ってプラスになるのか?>と疑問を呈し、しつこく石野卓球の謝罪を要求し続けている。

20年以上におよぶ電気グルーヴとフジロックの関係
 端的に言って、石野卓球がどんな内容をSNSに投稿しようとそんなことは勝手だ。それを糾弾するのは、「悪いことをした仲間なんだからお前も謝れ」という「同調圧力」以外のなにものでもない。

 しかし、閉塞感の増す現在の日本では、テレビメディアでいまだに石野卓球の謝罪を要求する声が続いている。

 

 この状況において石野卓球のソロをブッキングしたフジロック。フジロックと電気グルーヴの関係は長く、深い。

 電気グルーヴは、台風の影響で2日目が中止になってしまった第1回目のフジロック(1997年)にも出演しているが、その後もたびたびフジロックのステージに立っている。

 電気グルーヴは2015年に自身の歩みを振り返るドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』を公開。同作でフジロック出演シーンは電気グルーヴのキャリアにおける重要な場面として描かれ、1997年、2006年、2014年に出演した際の映像が登場する。

 フジロック側にとっても電気グルーヴは特別な存在であり、フジロック20周年となる2016年には最終日のクロージングアクトという大事な役割を電気グルーヴに任せている。

 ホームページ「富士祭電子瓦版」(2016年6月6日付)に掲載された電気グルーヴへのインタビューのなかで、石野卓球は「俺たちの活動の中でも<フジロック>っていちばんでかいフェスだから、そこに呼ばれている俺たちってちょっとかっこいい(笑)。いやいや、自分たちがかっこいいってことじゃなくて、いや、自分たちもかっこいいけど(笑)、<フジロック>って自分たちの中でもでかい存在だからさ、そこがホームみたいに感じられるのってすごい嬉しいことじゃない」と、フジロックへの思いを語っている。

 ネット上では今年のフジロックのステージでピエール瀧の逮捕もネタにするのではないかというファンからの期待もある。電気グルーヴのファンであろうとなかろうと、フジロックのオーディエンスで「石野卓球も謝れ!」などという輩はいないだろう。

最終更新:2019/04/06 07:15
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