日刊サイゾー トップ > その他 > ウーマン・ウェジー  > 『ザ・ノンフィクション』と『痛快!ビッグダディ』の違い
【wezzy】

美奈子『ザ・ノンフィクション』と『痛快!ビッグダディ』の決定的な違い

 日曜午後の人気番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)は11日、ビッグダディこと林下清志さんの元妻・美奈子さん(36)の現在の家族に密着した「新・漂流家族2019夏~美奈子と夫と8人の子供~ 前編」を放送。19日には後編が放送される予定だが、前編の内容からすでにネット上では賛否が巻き起こっており、自ずと後編への注目度も上がっている。

 美奈子さんは、2006年から2013年まで不定期で放送された大家族モノバラエティ『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日)に、2011年、彗星の如く登場した。その時点で5人の子供を育てるシングルマザーだったが、“元祖元嫁”との間にもうけた子供たちを育てる清志さんの2人目の妻に。このとき林下家は13人の子供と清志さん、美奈子さんというまさに大家族となった(うち清志さんの子供4人は自立するなどで家を出ている。のち2人の間にひとり子供が産まれ14人に)。

 2013年の離婚後、それぞれの子供をそれぞれが引き取り、ダディ(清志さん)との子供は美奈子さんが育てることになった。ダディと美奈子さんの離婚と同時に、長く続いていた『ビッグダディ』シリーズも完全に終了している。のち、ダディは別の女性と結婚(や離婚)。美奈子さんも2015年5月に元プロレスラー・佐々木義人さんと再婚した。

 「新・漂流家族」は今年2月にも放送されており、この夏は第二弾の放送となる。いわば美奈子さん側に密着した大家族モノであるともいえる映像だ。初婚でいきなり美奈子さんの連れ子・6人の子供たちの父親になった夫・義人さんの奮闘や苦悩、そして美奈子さんの今が垣間見える。

『ビッグダディ』シリーズでの美奈子を振り返る
 かつて『ビッグダディ』を熱心に視聴していたファンらはおそらく、5人の子供とともにダディのもとに嫁いできた美奈子さんの登場で、ますます『ビッグダディ』シリーズから目を離せなくなったことだろう。筆者もそのひとりであった。『ビッグダディ』では林下流・ダディ流と称する、清志さんによる独自の子育て方法が一つの見どころだったが、この“ダディ流”に堂々と噛み付いてくるのが美奈子さんだった。

 いわば美奈子さんとはそれまで築かれていた林下家の不文律を破る存在でもあった。清志さんも引くことなく夫婦は度々言い争い、それが『ビッグダディ』シリーズ終焉までの注目どころの一つとなっていたことは間違いないだろう。

「お前はいっつもそう言う! だから俺も同じ事を言う!」

「いつだって俺はこうだもう、いつだってこうだ!」

 などなど、当時の清志さんの発した台詞は名言集となってビッグダディファンたちの心に深く刻まれている。こうした発言を引き出した美奈子さんにも自ずとやや批判的な意味での注目が集まり、mixiのアカウントが発掘されるなど、よくも悪くもフィーバーした時代もあった。

 離婚後はタレントに転身し、一時期はバラエティ番組にも多く出演していた美奈子さん。だが出演のたびにネット上では批判が目についた。離婚後に出演した番組のひとつでは、新たなパートナーを探すべくお見合いパーティーなどに「週2ペース」で積極的に通っていることを出演時に明かした。加えて相手の職業として「金銭的に安定している」人を挙げ、「図々しい」「身の程知らずにもほどがある」「自分から『金目当てです』って言ってるようなもの」など炎上。さらに、義人さんとの結婚後である2017年に『爆報!フライデー』(TBS系)に出演した際も、番組スタッフに「新ビッグダディ編として、密着してもいいですか?」と尋ねられ「それはいいです。静かに暮らしたい!」と拒否したことで「『静かに暮らしたい』とか言うわりに、のこのことメディアに顔さらして金稼ぎしてるやん!」などと再び批判の声が沸いていた。美奈子さんにはとにかく口汚く罵るアンチが多い。

 また離婚後の2014年、美奈子さんはステップファミリーの支援を行うNPO法人に理事として参画したが、1年経たないうちに離脱していた。当時、ネット上では「美奈子に学ぶこと何もない。逆にシングルのイメージ悪くなるから余計なことしないでほしい!」「無計画に繁殖した結果のシングルマザーと、仕方なく死別、離婚した結果のシングルマザーでは大きな違いがあることをわきまえてほしい」など、これまた手厳しい、というか罵詈雑言が集まっていた。その影響を被ってしまったのだろうか。

 

 「静かに暮らしたい!」と大家族密着を拒否してから2年後、こうして「新・漂流家族」シリーズの主人公となっている美奈子さん。義人さんとの結婚後、2児をもうけ現在8人の子供を育てている。放送では義人さんが美奈子さんと子育て方針をめぐり度々口論し、時に義人さんがプチ家出して頭を冷やすなど『ビッグダディ』シリーズで見せた夫婦のヒリヒリするやりとりも健在だ。だが演出の違いもあるのか、清志さん不在だからか、『ビッグダディ』のような面白番組にはならない。

 今回のシリーズでは特に長男をめぐる問題が視聴者の心を揺さぶっており、放送後のSNSでは「長男くんかわいそう」という声が続出。美奈子のブログにも批判が多く書き込まれている状況となっている。長男はちょうど高校進学を目前にして美奈子さんが義人さんと結婚したため、「お金がない」と美奈子さんに告げられ希望の高校へ進学できなかったことを11日の放送で涙ながらに明かしていた。

 美奈子さんのブログのコメント欄には、「涙なしでは見られませんでした。しおんくんがかわいそうです…」「放送を見て子供たち(特にしおんくん)が生きていくのも辛そうな姿を見て心配です」と、視聴者らが感想を綴っている。

 美奈子さんは現在、芸能事務所に所属してはいるが、コメントの検閲は行なっていないようで、批判的なものも多く……というか放送を受けてのコメントのほとんどは批判的なものとなっている。アンチのブログまで発生し、美奈子さんの周りは今また騒がしい。

 一人として同じ人間はいないように、家族はそれぞれに、その形も、常識も異なる。美奈子さんの家族のスタイルが多くの視聴者の心にさざ波を立てているようだ。とかく騒々しいが、美奈子さんは義人さんとの結婚後も“家庭の内情をお茶の間に明かす”ことを選択したのであり、それなりの覚悟を持って臨んでいると考えられる。「新・漂流家族」の密着は何年続くのだろうか。

最終更新:2019/08/19 07:15
ページ上部へ戻る
トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『24時間テレビ』強行放送の日テレに反省の色ナシ

「愛は地球を救う」のキャッチフレーズで197...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真