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奴隷が女王様をフるというありえない展開に

千鳥『チャンスの時間』が仕掛けた、女王様とM奴隷による恋愛リアリティショー

女王とM男のマッチングが本家恋愛リアリティショーを超えた瞬間

 エンディングで行われるは、もちろん告白タイム。M男が女王様に愛を伝えるという大胆なシチュエーションだ。1番手のうんぴぃは、NEKOの前に立った。

「何よりもNEKO様の笑顔に惹かれました。これからNEKO様の専属奴隷として一緒に成長させていただければと思います」(うんぴぃ)

 思いの丈を伝えた後、うしろ向きになってお尻を突き出すうんぴぃ。女王様がM男のケツをムチで叩けば告白はOKというシステムだ。

「ちょっと待った!」

 NEKOの奴隷になりたい男はもう1人いる。やはり、ふぇありーだった。

「専属奴隷にしてください。お願いします」(ふぇありー)

 NEKOの前に差し出される2人のM男のケツ。「えぇ~……」と、NEKOは女王様らしくない困惑の表情を浮かべ、迷っている。その間、M男2人は「どうか叩かれますように」と真剣な顔つきでムチを待ち望んでいた。

“バシッ! バシッ!”、振りかぶったムチを2発お見舞いしたNEKO。ふぇありーに1発、うんぴぃに1発の計2発だ。「どういうこと?」と状況をつかめない2人に対し、NEKOは「2匹飼う」とキッパリ。M男2人は「ありがとうございます」とひざまずいて頭を下げた。その2人の頭をハイヒールで順番に踏んづけるNEKO。

NEKO「とりあえず、押し入れにでもぶち込んどこうかなと思います。なんか文句あんの?」

ふぇありー「ございません」

 NEKOの選択は「多頭飼い」だった。完全にルール無視である。今までの恋愛リアリティショーでこんな結末は見たことがない。NEKOがケツを2回叩いた場面は、本家恋愛リアリティショー『今日、好きになりました』を超えた瞬間ともいえよう。

 女王とM男が階級的に同じ目線に立つなんてありえなかったはずだ。M男が女王様をフるなんてもっとありえないし、2人に告白された女性が「2匹飼う」と答える展開は断じてありえない。しかし、恋愛リアリティショーのフォーマットを拝借することでありえない革命が何度も起きた。バラエティ番組が行うパロディの形として、これは圧倒的に正しい。「なぜ、今までこれを思い付かなかったのだろう?」とポジティブな驚きに襲われる、盲点の企画だった。

(文=寺西ジャジューカ)

最終更新:2019/08/21 14:00
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