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森保ジャパン、モンゴルに圧勝できてタジキスタンに苦戦した理由とは?

 ついに、森保一監督率いるサッカー日本代表が爆発した。

 ウルグアイなど強豪国相手にはいいサッカーを見せ、対等な戦いで世界を驚かせた森保ジャパンだが、ベトナムなど格下相手にも同等の戦いで際どい試合をしてしまう。それはまるで鐘のようで、相手チームが強く突けば大きな音が出るのだが、相手チームが弱いと音色も小さくなる。ゆえに、アジアの大会では退屈な試合が続いてしまっていた。

 そんな森保ジャパンが、FIFAワールドカップ2022カタール大会アジア2次予選で圧倒的なサッカーを見せた。モンゴル相手に6-0という大勝以上に、シュート数の32-0というのが圧勝を物語っている。大迫勇也の代わりにワントップに入った永井謙佑が、縦へのスピードという自身の持ち味で早いタイミングでのボックスへの進入というバリエーションを作れば、堂安律に代わって右ウイングに入った伊東純也も縦への動きで攻撃に幅を作った。連動した攻撃に加え、セットプレーにおけるトリックプレーも豊富なパターンを成功させ、スタンダードな戦術や交代に疑問の声が上がっていた森保監督の真価を見せる試合となった。

 そして、内容の伴った試合をすれば視聴者もついてくる。モンゴル戦は10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった視聴率も、次戦となったタジキスタン戦では13.5%まで伸びた。

 だが、そのタジキスタン戦では散々な結果となってしまった。前半の見せ場といえばセットプレーのみ。そのセットプレーも鮮やかなトリックプレーというよりは、フィジカルをごり押しした結果論的な内容だった。本来であれば、ダイレクトを使いながらボールを回し、サイドチェンジを使って相手をずらし、作ったギャップに連動して攻略すべきだった。

 しかし、いつもの各駅停車のパス回しに逆戻りし、試合は一進一退の展開に。後半に入ってから、中央で釣り出すようなパス回しをしながら、外、ダイレクトを交えたプレーで南野拓実の2得点、浅野拓磨のダメ押し点で3-0と勝利したが、決して観客をエキサイトさせるような内容ではなかった。なぜ、このような試合になってしまったのか? サッカー関係者に話を訊いた。

「やはりワントップ問題が大きいですね。モンゴル戦は日本が良かったというより、相手が弱すぎたため、ワントップ問題は浮き彫りにならなかった。ただ、FIFAランク183位のモンゴルならまだしも、115位のタジキスタンになると、ワントップ問題が再燃してしまうということです。タジキスタン戦の鎌田大地は、キープ力を生かそうという頑張りは見えましたが、前半にはボールを奪われ、あわや失点かというミスをしてしまった。大迫のような存在感がなく、鎌田に呼応するように、ワントップとの連携が得意な堂安も消えていました。大迫の代わりとなるワントップを見つけるか、別の戦術を用意しないと、どこかで痛い目を見るかもしれません」

 先日、話を訊いた元日本代表選手も「選手交代をうまく使って、大迫の代わりとなる選手を見つけてほしい」と嘆いていた(参照記事)が、その課題はいまだにクリアされていないようだ。

(文=TV journal編集部)

最終更新:2019/10/17 18:00
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