本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

「復帰しろよ…」義妹・ちあきなおみに宍戸錠さんが残した遺言と、その壮絶な背景

文=本多圭(ほんだ・けい)

追われるようにコロムビアを退社した後は壮絶な人生を送った「ちあきなおみ」

 コロムビア退社と同時に芸能界から干されたちあきは、郷さんと喫茶店を経営しながら、音楽活動を続け、80年、「アフリカのテーマ 風と大地の子守唄」で復帰。88年に老舗レコード会社であるテイチクに移籍すると、「紅とんぼ」の大ヒットで『紅白』に返り咲いた。ちなみに、91年には、大麻取締法違反で逮捕され、芸能界から干されていた美川憲一と金鳥「タンスにゴン」のCMで共演。それがきっかけで、美川が再ブレークしている。

 ところが、ちあきのほうは、92年に最愛の夫である郷さんを肺がんで失ってしまう。まだ55歳という若さだった。郷さんの死を受けて、ちあきは、一切の芸能活動を休止。義兄である宍戸錠さんが開いた「郷さんを偲ぶ会」にも欠席したことで、宍戸さんとも断絶状態になったという。

 以来、今日まで沈黙を続けている彼女だが、9月11日の郷さんの月命日には必ず港区にあるお寺に墓参りするという情報を得て、筆者も何度か直撃取材を試みたことがある。だが、姿を見せた彼女は、常に無言を通していた。

 その後も、宍戸さんのみらず、復帰を切望する声は少なくないが、ちあきは一切、耳を貸さず、いまだに喪に服している状態だ。筆者としては、彼女の復帰を望む気持ちはわかるものの、子ども時代の苦労や、結婚をめぐる芸能界での人間関係を思えば、そっとしておいてあげたほうが幸せなのではないかと思えてしまう。

 ちあきの曲に「冬隣」という曲がある。その一節には、「♪地球の夜更けはせつないよ そこからわたしが見えますか 見えたら今すぐすぐにでも、わたしを迎えにきてほしい♪」とあるが、これが、ちあきの心境を表しているような気がしてならない。

本多圭(ほんだ・けい)

本多圭(ほんだ・けい)

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。

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最終更新:2020/02/11 12:05
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