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「AERA」の朝日新聞出版、上層部による私的なつながりで“創価学会礼賛”の是非

「AERA」の部数が回復した背景に「学会パワー」か?

 4万部を割り込むことも多かったという「AERA」の部数が回復した背景に、池田氏を礼賛したことによる「学会パワー」があるのだとしたら、「朝日新聞出版が創価学会に魂を売った」というそしりは免れまい。だが、近年の佐藤氏が創価学会寄りの言論活動を展開しているのは周知の事実だ。

『創価学会を語る 佐藤優・松岡幹夫』(第三文明社)、『いま公明党が考えていること 佐藤優・山口那津男』(潮出版社)など創価学会系の媒体からも著書が出版されており、佐藤氏による「池田研究」がこのような批判を浴びることは想定できたはずである。朝日新聞出版は、なぜそうまでして創価学会にすり寄ることを決めたのか? その背景を親会社である朝日新聞の関係者はこう耳打ちする。

「上層部の1人が創価学会と昵懇だからですよ。情報交換と称して、学会幹部とよく酒席を共にしていて、そこで懐柔されてしまったのでしょう。過去に、週刊朝日や『AERA』で学会に対する批判めいた記事が掲載されそうになると、その人物が止めにかかろうとしていたのはよく知られています。『AERA』編集長の方針というよりは、もっと上の判断で決まった話です」

 全35回の連載が終了した暁には、間違いなく単行本化されるだろう。書店の棚にまた新たな「池田大作礼賛本」が加わることになる。言うまでもなく、佐藤氏の著作そのものは労作である。また創価学会が世界平和を願うことは「礼賛」に値する。ただ、雑誌ジャーナリズムを掲げる朝日新聞出版が一部の上層部による私的なつながりから、学会礼賛の片棒を担ぐのであれば、暗澹たる時代になったものである。

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最終更新:2020/03/02 22:00
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