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嵐・相葉雅紀の人となりを歴代ドラマ関係者が振り返る!「千葉のロケで『じゃ、僕んち泊まれば?』って…」

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相葉雅紀

 嵐のラストイヤーを飾る、東京・新国立競技場で5月15日~16日に予定されていたコンサート「アラフェス2020」が、新型コロナウイルスの影響で延期になった。嵐自身、状況を鑑みた断腸の思いの決断であり、そのことを頭では納得しているファンも、楽しみにしていた分、落胆は計り知れない。

 そんななか、せめてもの救いとなるのが、4月21日から配信されるNetflixによる嵐のドキュメンタリーシリーズ『ARA SHI´s DiaryーVoyageー』の新エピソードだろう。

 現在、第6話まで放送されているが、 第7話目の今回は相葉雅紀をフューチャーした『AIBA´s Diary』を配信。今年3月に愛する地元・千葉の公園でリラックスした相葉から、自身の生い立ちや嵐のデビュー直後に肺気胸を発症した当時の心境が語られるという。 

 今後、嵐それぞれのメンバーにフォーカスを当ててシリーズが続くとみられるが、その第一弾が相葉というのは印象的でもある。照れ隠しなのか、自己分析は「あまり得意じゃない」とかねてから発言している相葉だが、 昔から相葉と仕事をしてきた周囲のスタッフたちは、彼をどのように見てきたのか。

 相葉が出演してきた数々のドラマのプロデューサーやスタッフたちに、現場で目撃したエピソードや相葉の人となりを語ってもらった。

『未満都市』から『僕とシッポと神楽坂』まで…21年間のドラマ裏話!

 まずは1997年、相葉にとってドラマ初出演作となった堂本光一&堂本剛主演の『ぼくらの勇気 未満都市』(日本テレビ系)を振り返る。当時、相葉はまだ15歳だった。

「まだ嵐の結成前だったんですけど、松本潤くんや他のジャニーズJr.と一緒に出演していました。ただ当時は小原裕貴くんがジャニーズJr.の絶対的エースで、裕貴くんは KinKi Kidsの2人にも可愛がられていて。今は博報堂のエリートサラリーマンになっている裕貴くんを上手く立てつつ、前へ前へと出ていく潤くんとも対照的に、相葉くんはトリッキーな堤幸彦監督の要求に淡々と応えていましたね。
 ロケ地が千葉だったので、相葉くんはよくみんなに『じゃ、僕んち泊まれば?』と声をかけたり、千葉の地理に不慣れな仲間を小さな駅の入口で待っていたり。まだ自分たちの移動車もなかった頃なので、率先して道案内をしていて、面倒見のよい優しい男の子でした」

 2009年には、テレビ朝日の金曜ナイトドラマ枠『マイガール』 で連ドラ初主演。相葉は初の父親役を演じるにあたり、「娘役の石井萌々果さんといつも遊んでいて、撮影合間もずっと抱っこで。初の主役で責任も感じていたはずですが、現場ではムードメーカーに徹していましたね」とのことだ。

 また、同枠では2011年の『バーテンダー』 にも主演していたが、「撮影に入る3カ月前からバーテンダーの修行を開始。お酒の知識を深め、所作を美しくとのことで、徹底した修行を積んでいました」というエピソードも。

  2012年の『三毛猫ホームズの推理』(日本テレビ系)は、相葉にとってゴールデンタイムの連ドラ初主演作となった。

「当時すでに同局の『天才!志村どうぶつ園』に長年、出演していたこともあって、三毛猫の扱いも手馴れたものでした。とはいえ、やはり相手はきまぐれな猫。 目を離した隙に脱走した猫をスタッフと一緒になって探し回ったり。
 猫たちは癒しでしたが、このドラマは謎解きの説明セリフが多く、現場では共演の藤木直人さんと常にセリフ合わせをしていました。
 泣き笑いの多い現場で切羽詰まった時は、車の中からグローブを持ち出してきて、スタッフとキャッチボールをして気分転換を図ってましたよ」

 さらに、2013年の『ラストホープ』でフジテレビ系の連ドラに初主演した際には、「相葉さんは医師役を演じるとあって医療用語などで苦戦していましたが、 医師役を経験していた嵐のメンバーから『俺のマイ聴診器を貸してあげるよ。練習するでしょ?』 とエールを送られたそうで、嬉しそうに現場で笑って話してました」。

 2015年には『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)で月9初主演を果たした相葉には、「サスペンスタッチのホームドラマで最後までドキドキさせてくれました。熱い部分と抑えめの演技のバランスが完璧でした」というコメントも。

 そして、2018年の『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)では、7年半ぶりに金曜ナイトドラマ枠の主演をつとめ、東京・神楽坂で動物病院を開業する獣医役を演じた。

「相葉さんはどんな動物が来てもすぐに心を掴んでいましたよ。2018年の夏は記録的な猛暑でしたが、撮影でも文句ひとつ言わずで、頭が下がりました。
 舞台となった神楽坂でのロケは小道も多いので、カメラ位置はかなり遠くにせざるを得なくて。 相葉くんがヒロインの広末涼子さんをおんぶして歩くシーンがあったんですが、そのときも近くにカメラはなく、相葉くんと広末さんの“おんぶツーショット”をたまたま目撃した近所の方が、プライベートと勘違いしたのか『そういう仲なのね。黙っているから安心して』という顔をしていた……という話を相葉くんから聞いて、思わず笑ってしまって(笑)」

 同作のロケ地となった赤城神社や周辺の飲食店は“聖地”となり、いまも訪れる相葉ファンが後を絶たない。

 相葉の周辺にいたプロデューサーやスタッフの意見を要約すると、「人との距離のとり方が絶妙で、バランス感覚に優れた心優しい青年」ということになる。

 3月29日に急逝した志村けんさんは『志村どうぶつ園』で共演した相葉をよく可愛がり、収録終わりに一緒にご飯を食べに行くこともしばしばだったという。

「志村さんは『相葉くんはストンと懐に入ってくる感じで、息子みたいな存在』とよく語っていました。また、『動物は敏感だからね。相葉くんが好かれるのも分かるよ』とも言っていたんですが、それは志村さんも同じことでしたよ」と話すのは、あるテレビ誌記者。

『志村どうぶつ園』は現在、志村さんへの敬意を払い、番組名は変更しないまま、その意を汲んだ相葉がメインMCをつとめている。

  努力家の面は決して見せないが、 タフで柔軟な精神力を持つ“緩和剤”的存在の相葉。嵐というグループを陰ながら支えているのも間違いない。

最終更新:2020/04/22 11:27
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