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ボートレース無観客開催はコロナ対策のため…ファンは鬱憤たまって八百長探しに血眼か!?

イメージ画像/出典:HiC

 新型コロナウイルス感染防止を目的とする政府の外出自粛要請は、プロスポーツ界にも大きな影響を与えている。プロ野球が約1カ月遅れで予定していた開幕を事実上の無期限延期し、サッカーJリーグも5月上旬に予定していた再開を白紙撤回した。

 そうした中、無観客での開催を続けるプロスポーツがある。競馬、ボートレースをはじめとする公営ギャンブル(公営競技)だ。

熱狂的ファンによる八百長探し

 熱狂的なファンを有するこれら公営ギャンブルも無観客開催が影響してか、3月下旬に開催されたSGボートレースクラシックの売り上げは前年比約65.5%(68億4462万700円)、緊急事態宣言から5日後にあたる4月12日のG1桜花賞の売り上げは前年比約83.48%(140億4762万3500円)と前年同時期の売り上げを大きく下回っている。

 無観客開催に物足りない熱狂的なボートレースファンの間で、その鬱憤を晴らすかのように行われているのが過去の八百長疑惑のあぶり出しだ。ボートレースでの八百長といえば、先日お伝えした通り(「公営ギャンブル競艇界に闇が!? 八百長を生み出す「ボートレース」の報酬構造とは?」)、元ボートレーサーの西川昌希が親戚の男と共謀して八百長を行い、今年1月、東京地検に逮捕された事件が記憶に新しい。

 今回疑惑に上がっているのは、同じく今年1月にボートレース唐津(佐賀県)で開催された第3回楽天銀行杯に出走した福岡支部所属のA選手だ。このレースに1号艇で出走したA選手は、3~4番手で1周目の第2ターンマークへ飛び込んだが、大きくターンマークを外れ、後続艇に追い越されて最下位の5着でゴールした。A選手の八百長疑惑について、ボートレースの実施機関である日本モーターボート競走会関係者は語る。

「年明けは西川の話題で持ちきりになっていて、A選手の疑惑は全く話題になっていませんでした。しかし、八百長に怒った一部のファンが過去のレースを検証してインターネットに書き込んでいるので、私も個人的に調べてみることにしました。

 A選手の疑わしい映像はいろいろとありましたが、唐津のレースだけはクロと言われてもおかしくありませんね。日々、ボートレースに間近で携わっている私でも不自然な旋回という印象を強く受けました」

 ボートレースに限らず、故意に順位を変動させる八百長は最も忌むべき行為であり、法規により厳しく禁じられ、罰則も設けられている。これまでと違った厳しい視線を投げかけるファンにボートレース関係者は何を思うのか。

「ほかのプロスポーツと違って無観客でもレースを開催できるのは、公営競技が賭けの対象になっているからです。ボートレースは無観客開催で売り上げが3割減になりましたが、そもそも、入場料収入のみに頼るほかのプロスポーツでは、一時的にしても無観客の継続は難しい。

 そんな中で八百長が再度発覚すれば、ボートレースファンだけではなく、公営競技関係者やファン、ほかのスポーツ界からも強い批判を受けることになるでしょうね」(前出の競走会関係者)

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