『新婚さんいらっしゃい！』がビジュアル系特集!?　GLAYとGACKTが立て続けに登場した当たり回

GACKTが稲葉を熱唱

　次に登場したご夫婦もすごい。旦那さんはマオカラーの黒いロングコートを羽織り、両目には色違い（シルバーと赤）のカラコンを入れている。明らかに誰かを意識しているファッションだ。

　実はこの人、かつて“長崎のGACKT”と呼ばれていたらしいのだ。今度はGACKTかよ！　このビジュアル系の並びは何!?　さすがに、文枝師匠からツッコミが入った。

「どこが？」（文枝）

　確かに、あまり似ていない。実は旦那さん、GACKTに似ていた頃から、体重が20キロも増えてしまったようだ。だから、今は人から「ガク豚」と呼ばれている。なんにせよ、TERUからGACKTへバトンがつながった格好である。

　この夫婦のなれ初めは、痩せている頃の旦那さんに奥さんが一目惚 れしたことに始まった。旦那さんはバーの店長で、旦那さん目当てに奥さんがバーに通い詰めたのだ。バーでは店長自らカラオケで歌を歌っていた。

「B’zの稲葉（浩志）さんに声が似てるんです」（奥さん）

　先ほどのTERUと同様に、“長崎のGACKT”もスタジオで歌を歌ってくれるようだ。

「愛のままにぃ～、わ～がまあまに～、僕はなみ（奥さんの名前はなみ子）だけを傷つけぇない～！」（旦那さん）

　B’zの「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」を熱唱する旦那さん。いや、GACKTの歌じゃないのかよ！

　ぶっちゃけ、この番組に出る時点で普通の夫婦ではないと思う。強い自己顕示欲があるし、何よりポジティブである。そして、この日は特に普通じゃなかった。いわゆる、当たり回だった。「ビジュアル系夫婦特集」とでも言いたくなる内容だった。この勢いで、いつかHYDE （L’Arc～en～Ciel）ファンのご夫婦にも出演してもらいたいものだ。

　夫婦愛を感じ、ミュージシャン愛も感じた、愛でいっぱいの『新婚さんいらっしゃい！』レア回だった。

寺西ジャジューカ（芸能・テレビウォッチャー）

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、（昔の）プロレス系。『証言UWF』（宝島社）に執筆。

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