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タッキーが抱える“90年代コンプレックス”──ジャニーズ一大プロジェクトにミスチル桜井起用のワケ

文=日刊サイゾー

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滝沢秀明

 ジャニーズ事務所の社会貢献・支援活動プロジェクト「Johnny’s Smile Up ! Project」の一環として、アイドルたちがグループの垣根を超えて「Twenty ★ Twenty」(以下、「トニトニ」)という期間限定ユニットを結成、チャリティソングをリリースすることが発表された。

 そしてこの「トニトニ」をプロデュースするのが、副社長の滝沢秀明だ。滝沢といえば、SixTONESとSnow Manのプロデュースを手がけ、今年1月には「2組同時デビュー」という荒技で物議を醸しながらも、デビュー曲をミリオンヒットに押し上げるなど、プロデューサーとしての手腕を発揮している。

 そんな滝沢が仕掛ける「トニトニ」は、ジャニーズのアイドル総勢78人が参加するという一大プロジェクト。さらに、チャリティソング「smile」の作詞・作曲を担当するのはMr.Childrenの櫻井和寿だ。意外なビッグネームの登場に驚きの声が上がっているが、今回のミスチル起用について、レコード会社関係者のA氏は「いい意味でタッキーのミーハーな部分が出ている」と語る。

「正直『なんで今ミスチル?』と疑問はありますが(笑)、タッキーはSixTONESのデビュー曲にもX JAPANのYOSHIKIを起用しましたよね。また、安室奈美恵にジャニーズJr.のプロデュースを打診しているといった週刊誌の報道もあった。彼らはみんな90年代のメジャーシーンで活躍していた面々です。正直タッキーが、こんなにミーハーな趣味だとは思わなかった(笑)。でも、僕も完全に世代なので心くすぐられる部分はありますけどね」(レコード会社関係者・A氏)

 ではなぜ、滝沢はこれほどまでに90年代のアーティストにアプローチするのだろうか? 実はここ数年、世界的に「90年代リバイバル」ブームが起こっていると解説するのは、カルチャー誌編集者のB氏だ。

「日本では2010年代前半くらいから、90年代リバイバルみたいなものが始まった認識です。インスタントカメラ『写ルンです』を好む若者が増えたり、女性の間で赤いリップがはやったのも元ネタは90年前後のファッションです。また、海外でもビリー・アイリッシュがグランジ、レイバー、ヒップホップ/R&B黄金期……などなど、90年代のイメージをパッチワーク的にサンプリングして、ファッションに反映させているようなところもあります。あと、ビヨンセやK-POPのMVでも、VHS風のエフェクトが使われているものがあって、これも90年代的なアプローチですよね」

 さらにこの編集者は、90年代リバイバルが起こった要因として「90年代は60年代~70年代リバイバル、00年代は80年代のリバイバルがあったので、2010年代も順当に90年代ブームがやってきたということでしょう」と続けた。

「そう考えると、次はそろそろ2000年代リバイバルがくる予感もします。となると、タッキーの90年代アプローチはやや古いと感じますね」(前出・カルチャー誌編集者B氏)

 しかし滝沢が単純にポップカルチャーの文脈に沿って「90年代リバイバル」の潮流に乗ったのかというと、どうやらそれだけではなさそうだ。ジャニーズを長年追っているライターC氏は、「タッキー自身に、ある種の“90年代コンプレックス”があるせいじゃないか」と分析する。

「タッキーがジャニーズJr.のトップとして栄華を極めていたのは、96年~99年くらい。デビューもしていないジャニーズJr.たちが絶大な人気を誇り、単独でライブや冠番組を持っていたため、『Jr.黄金期』とも呼ばれています。この頃のタッキーは『ミュージックステーション』(テレビ朝日)にも頻繁に出演していたので、ミリオンヒットが連発されCDバブルに沸き立つ90年代のアーティストたちの華々しい活躍をすぐそばで目にしていたはず。しかし一方で、『Jr.の長』としての役割を背負わされていたタッキーは、人気の絶頂にありながらもCDデビューを果たすことができなかった。そして99年、タッキーと同世代のメンバーによって結成された嵐がデビューするのです」

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