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タッキーが抱える“90年代コンプレックス”──ジャニーズ一大プロジェクトにミスチル桜井起用のワケ

タッキーにとって“90年代”は特別だった

 それから4年後の2003年、満を持してようやく「タッキー&翼」でメジャーデビューを果たした滝沢だったが、オリコンの週間チャートは3位止まり。50万枚以上を売り上げ、オリコン1位を飾った嵐のデビュー曲に比べると、随分と寂しい結果だった。そう、90年代のJr.黄金期を駆け抜けた滝沢のピークは、すでに過ぎていたのである。

「深読みをするならば、タッキー自身が取り残されてしまった“90年代のメジャーシーン”に対する憧憬みたいなものがあったとしても、なんら不思議はありません。そして、今タッキーが取り組んでいるジャニーズJr.のプロデュースも、『Jr.黄金期』の再来を目指してのことでしょう。うがった見方をすれば、一番輝いていた時代=90年代を取り戻す、もしくは再生産しようとしているようにも見えます。少なくともタッキーにとって“90年代”が特別な時代であったことは間違いありません」(ライターC氏)

 X JAPANやミスチルの起用は、滝沢の“90年代コンプレックス”の発露だったのか。それとも、あえて狙った“90年代リバイバル”なのだろうか。どちらにせよ、生前のジャニー喜多川が独特のクリエイティブを発揮していたように、滝沢にもプロデュースの「クセ」もしくは「美学」のようなものが見え始めてきたのかもしれない。そんなタッキーが采配を振る「トニトニ」は、果たしてどのような仕上がりになるのだろうか。その出来映えに期待したい。

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最終更新:2020/05/14 10:00
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