『テラスハウス』続編をフジテレビが調整!? シリーズ打ち切りは不明瞭なワケ

　フジテレビが恋愛リアリティ番組『テラスハウス』を継続させる方向で調整に入ったとの情報が飛び交っている。

　同番組を巡っては、出演者でスターダム所属の女子プロレスラー・木村花さん（享年22）が23日に急逝。木村さんはいわゆる「コスチューム洗濯事件」をきっかけに、SNSに誹謗中傷が殺到し、悩んでいたとされる。

「コスチューム洗濯事件」とは、男性出演者の小林快が、木村さんの思い入れの深い、試合用コスチュームが洗濯機の中に入っているのに気付かず、洗濯、乾燥してしまい、縮んで着られなくなってしまった。これに激怒した木村さんが、小林にさんざん罵声を浴びせ、被っていた帽子を手ではじき飛ばしたというシーンだった。

　同番組を放送する同局では、27日に『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』の今後の収録及び放送を中止することを発表した。当然、番組自体が“打ち切り”になるのかと思いきや、必ずしもそこまでは明言されてはおらず、関係者の間では「歯切れの悪い発表だ」と噂になっていたが……。

「木村さんの死後、フジ、先行で配信しているNetflix、制作会社のイースト・エンタテインメントが協議に入りました。現在放送中のシーズンの放送、今後の収録は中止するが、打ち切りにするのは惜しいとの意見が出たようです。若者に人気がある番組ゆえ、番組自体は継続することを視野に入れて、話し合いを続けていくそうなんです。もちろん、それが1カ月後とか2カ月後とかになると、さすがにバッシングを浴びますから、世論が静まって、それなりの冷却期間を置いたうえでのことですが……。場合によっては、番組タイトルが改題されるかもしれません。フジも懲りないというか、人の命より視聴率の方が大事なのかとも思えてきますね」（テレビ制作会社の関係者）

　問題の「コスチューム洗濯事件」がNetflixで先行配信されたのは3月31日。その後、木村さんのSNSは炎上したが、フジでは木村さんのメンタルケアをすることもなかったという。18日深夜に地上波放送されると、火に油を注ぐ結果となり、悲劇が生まれた。

　もし、『テラスハウス』がいつの日か復活を遂げるのなら、番組の演出のあり方を再考し、出演者へのケアを十分に図るべきではないだろうか。