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『チコちゃんに叱られる!』深海で映えたのは五木ひろしか、松崎しげるか?

心なしか痩せ、元気もなかった岡村隆史

 この日最後のテーマは、「クラウチングスタートってなに?」という質問である。そして、チコちゃんが発表した答えは「カンガルーのまね」だった。言われてみれば、カンガルーみたいな体勢だ……。

 そもそも、クラウチングスタートはオーストラリア人でスポーツジャーナリストだったリチャード・クームズさんが考案したものだそう。17~18世紀ぐらいまではスタンディングが主流だったが、記録をさらに伸ばすためにリチャードさんがひらめいたのがカンガルーの前傾姿勢だった。低い姿勢で重心を前にすることで、スタートでは起き上がるように一歩目が出せるという構造である。重心が前にあるほど地面を蹴る力が前方へ大きく働くので、走り出してから素早くトップスピードに移行できるという考え方だ。

 ただ、速さでいえば哺乳類最速はチーターだ。でも、チーターじゃダメ。なぜなら、四足歩行だから。人間は二足歩行である。だから、人間の動きに近いカンガルーからリチャードさんはインスパイアされたのだ。

 このクラウチングスタートは、あることがきっかけで爆発的に世界中に広がった。1896年、記念すべき第1回アテネオリンピック男子100m。スタンディング姿勢をとる選手の中でただ一人、アメリカのトーマス・バーグ選手がクラウンチングスタートを行い、見事金メダルを獲得したのだ。これを契機に、第2回以降のオリンピックからはほとんどの選手がクラウチングスタートを取り入れることとなった。

 でも、実際にスタートでどれだけ違いが出るのだろう……? というわけで、立命館大学陸上部協力のもと比較をすることに。2019年日本グランプリシリーズで優勝経験のある本郷汰樹選手に50m走を走っていただいたのだ。すると、スタンディングスタートだとタイムは6秒64なのに、クラウチングスタートだと6秒20だった。クラウチングスタートのほうが、0.4秒以上速い! 本郷選手曰く「クラウチングスタートのときはスッと出れる感じだったんですけど、スタンディングだと1回置く感じがある」とのことである。スタンディングの場合、力が真下に向かっているのでスタート時に後ろ足を踏み込んでワンテンポ遅れる。しかし、クラウチングスタートだと力が前に向いているので、起き上がるようにスムーズなスタートが切れるのだ。

 最後に補足情報。クラウチングスタートは第1回アテネオリンピックから広まったが、しばらくの間は選手が自らスタート位置に穴を掘り、足が滑らないようその位置を決めていたらしい。だから、持参したスコップを持ってスタートの順番を待っていたという。

 それにしても、今回の『チコちゃん』は岡村の元気の無さがどうも気になった。心なしか、痩せたようにも見えたほど。おそらく、例の風俗嬢発言でバッシングされて間もない時期の収録だったのだろう。スタジオ収録も再開したことだし、次第に復調していくことを祈るばかりだ。

 あと、今夜放送『チコちゃんに叱られる!』のゲストは、6回目の登場となるかたせ梨乃と2回目の出演の野々村真である。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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てらにしじゃじゅーか

最終更新:2020/07/10 16:00
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