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テレビウォッチャー飲用てれびの「テレビ日記」

月亭方正、ある芸人の証言と“落ち” 「もうね、報われる」

文=飲用てれび(いんよう・てれび)

月亭方正、ある芸人の証言と落ち 「もうね、報われる」の画像1
『やすとものいたって真剣です』(朝日放送)公式Instagramより 

 テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(7月12~18日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。

月亭方正「アホ、ヘタレ、スベリ芸。この三大悪やってん」

 関西で活躍する姉妹漫才師、海原やすよ・ともこがMCを務める『やすとものいたって真剣です』(朝日放送)。その16日の放送に、月亭方正が出演していた。そこで語られた彼の半生が興味深かったので記録しておきたい。

 月亭方正(当時、山崎邦正)は、吉本興業の芸人養成所、NSCを首席で卒業した。相方の軌保博光と組んでいたコンビ「TEAM-0」は、結成3年目の1991年にABCお笑い新人グランプリに出場。最優秀新人賞を受賞するなど実力派として注目されていた。

 また、1989年にはダウンタウンらに先駆け東京に進出していた。その後、ダウンタウンが上京し『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)の放送が始まると、相方と共にその前説に抜擢された。当時、東京にいた大阪の若手芸人は方正たちしかいなかった。

 そのまま彼らは番組レギュラーへと移行する。しかし、ここからコンビとしての関係がうまくいかなくなる。ダウンタウンの2人はどちらも”親分”で、どちらかが”子分”の役割を負えるタイプではない。その点、方正は”子分”になれる。

「そんときにやっぱ俺ばっかり、何かイジるってなったら俺ばっかり。相方としてはフツフツとしたものがある」

 ダウンタウンは自分たちの番組で、いわゆる”スベり笑い”をテレビに定着させていった。そこに方正は乗れた。しかし、相方は乗れなかった。相方はどちらかと言えば親分肌だったからだ。結果、「辞めたい」という言葉が相方から出てくるようになり、コンビは解散してしまった。

 20代中盤でピン芸人となった方正。しかし、ここから彼の苦悩が始まった。ダウンタウンが全国ネットのゴールデンタイムに番組を持つと、そのレギュラーも務めたが、そこで明確なキャラクターづけをされた。

「俺も商品になってなかったから、ダウンタウンさんがやってくれてんで。やってくれてんけど、キャラクターをつけてもらって。それが、アホ、ヘタレ、スベリ芸。この三大悪やってん」

 アホとヘタレ、これはまだよかった。しかし、スベリ芸、おもろない、そんなキャラクターが、子どものころから「おもろい」と周囲に褒められ、NSCも首席で卒業した自分にはツラかった。毎週毎週「おもろない」自分が全国に発信される。それが20代半ばの方正にはどうしても耐えられなかった。収録後、家に帰ると枕に顔をうずめて叫び、泣いた。

 当時について、今となっては方正も「俺もほんならおもろかったんかって言われたら、おもんなかったんやけど」と笑って振り返る。そして語る。

「ダウンタウンやねん。これぶっちゃけ(着いていったのが)他のタレントさんやったら、そこまで歴然とした差はなかったと思うけど、ダウンタウンやねん。もうこれすっごいねんて」

 着いていった”親分”との差は、圧倒的だった。

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