日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『半沢直樹』もはやギャグドラマ?

『半沢直樹』もはやギャグドラマ? 続編原作に登場しない“大和田フル活用”が勝因か

日曜劇場『半沢直樹』公式サイトより

 先週放送された『半沢直樹』(TBS系)の第3話は、平均視聴率は23.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。第1話の22.0%、第2話の23.1%に続き、右肩上がりの数字を叩き出した。
 
 2013年に放送された『半沢直樹』第1シリーズの最終回は平均視聴率42.2%を記録し、平成のドラマ史に名を刻んだ。第2シリーズは、池井戸潤の著書『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』(文春文庫)をベースにしたオリジナルドラマ。原作ファンや第1シリーズからの根強いファンが高視聴率を後押ししているようにも見える。
 
 出向を命じられ、東京セントラル証券で親会社である東京中央銀行との戦いに奮闘する半沢直樹(堺雅人)をはじめ、第1シリーズでの半沢の最大の宿敵・大和田暁(香川照之)、そして半沢の前に立ちはだかる新たな敵・伊佐山(市川猿之助)たちが、7年ぶりにお茶の間を沸かせている。
 
 なかでも、第1シリーズで人気の高かったシリアスなシーンでの“顔芸”や、少しやりすぎなくらいの“名言”を存分に活用していることが「もはやコント」「ギャクドラマ」などと話題になっている。ネットでは、「顔芸が気になって内容入ってこない」「歌舞伎にしか見えない」など、大和田の名言や伊佐山の顔芸に対するツッコミや大喜利が寄せられている。
 
 また、第1話の「ほどこされたらほどこし返す、恩返しです!」、第2話の「おしまいDeath!」、そして第3話終了後の予告映像での「死んでも嫌だね」など、3週連続で大和田の名言に歓喜するファンが続出した。この大和田、原作である『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』には登場しないのだが、やはりこのドラマには不可欠なキャラクターであったということだろう。
 
 今夜放送の第4話はさらなる名言が飛び出すのか。大和田演じる香川の演技から目が離せない。
 

■番組情報
日曜劇場『半沢直樹』
TBS系にて、 毎週日曜21:00~放送
出演:堺雅人、上戸彩、及川光博、片岡愛之助、賀来賢人、今田美桜、池田成志、山崎銀之丞、角田晃広、戸次重幸、益岡徹、井上芳雄、南野陽子、尾上松也、井川 遥、古田新太、市川猿之助、香川照之、柄本明、北大路欣也、ほか
原作:池井戸潤
脚本:丑尾健太郎ほか
演出:福澤克雄、田中健太、松木彩
プロデュース: 伊與田英徳、川嶋龍太郎、青山貴洋
制作著作:TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2020/08/09 13:30
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【1月期の冬ドラマ、最終回へ】視聴率・裏事情・忖度なしレビュー

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

茂木幹事長「吉野家」の領収書

今週の注目記事・1「『茂木幹事長』の卑しい『...…
写真
イチオシ記事

『R-1グランプリ』全ネタレビュー【前編】

 9日に行われたピン芸人日本一決定戦『R-1グランプリ2024』(フジテレビ系)は、漫談一筋20年の街裏ぴんくが優勝。賞金500万円を手にした。 ...…
写真