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安倍晋三首相の「辞意」で加速する、東京五輪「中止」の現実味

安倍晋三首相

 安倍晋三首相が28日、持病悪化を理由に記者会見で総理職を辞することを明かしたが、これに大きな影響が出そうなのが来年7月に延期された東京五輪。“中止”に向けて現実味が帯びてきそうだ。

 同日、東京五輪組織委員会の森喜朗会長は、IOC国際オリンピック委員会のバッハ会長と電話会談。大会成功に向けて今後も協力関係であることを確認したという。組織委関係者は「今回はバッハ会長の求めに応じて会談が設定されている。一番気にしていたのは五輪延期を1年と自ら言い出したとされる安倍首相が突然、いなくなったこと。次の首相が正反対の考えだったら、たちまち五輪は実現不可能に追い込まれる。そうしたことを含めた“約束”が守れるかの確認をしたいのが狙いだったと思われる」と話す。

 とはいえ、2016年のリオ五輪でスーパーマリオの格好で東京五輪をアピールした“旗振り役”が消えてしまえば暗雲が立ち込めてきたと思うのは普通だろう。身内である組織委関係者からもそうした声は大きい。

「とにかく、コロナ禍でも安倍首相が『絶対にやるんだ!』とこだわっていたのが東京五輪なんです。そうした人がいなくなれば組織委の幹部は当然、現実を見なければならない。政府はワクチンを国民全員分確保するなんて話をしていますが副作用、あるいは効果については言及されておらず極めて不透明。スポンサーも経済界と結びつきが強かった安倍氏がいなくなればわざわざお金を追加で払う必要はなくなりますからね。五輪実現へのロードマップを敷く会議前での辞意表明の影響は計り知れない。中止に向かって加速するのは避けられない」(同)

 夢の祭典も水の泡となるのは時間の問題だ。

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最終更新:2020/08/31 12:00
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