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フット岩尾「バイキング」で“菅既定路線”にズバリと切り込む快傑ぶり 意外な才能が開花した?

文=和田靜香

フット岩尾がするどい政治コメント連発!「バイキング」で菅既定路線にズバリと切り込む快傑ぶりの画像1
フットボールアワー

 ポスト安倍は誰になるかでワイドショーはどこも大騒ぎだけども、なんだかんだで政局の流れに沿って従順に伝えていく番組が多い中、意外と裏の魑魅魍魎、派閥政治のドロドロっぷりを見せてワイドショーらしさを発揮しているのが「バイキング」(フジテレビ)だ。

9月3日の放送ではスタジオに司会の坂上忍、フットボールアワーの後藤輝基と(リモート出演での)岩尾望、薬丸裕英、南実希子、それに政治評論家の有馬晴海、元衆議院議員の金子恵美と並んで伝えた。

 番組は菅官房長官の出馬会見から話が始まり、圧倒的有利とされる菅長官の盤石っぷりを評論家の有馬氏が語り、金子氏が「会見で菅カラーを出された。地方出身の議員として地元、地域の課題をこなしていきますと、政治信条を鮮明にしました」と、安倍チルドレンらしい絶賛をキメこむ。金子氏はこの後、語れば語るほど自民党の魑魅魍魎っぷりを露呈していったが、いいのだろうか?

 すると、納得しないのがヤックン。

「総裁選、出馬会見前に決まってる感あるじゃないですか。これってどうなのかなって思います。菅さんが地方のことを思うのであれば、地方議員に投票させるべきだと思いますよね」と、金子氏発言に反発を露わにする。その後も「腐ったミカンの方程式」とか「政治は国民の生活のためにあるのに国民不在だ」と、派閥政治への怒りをストレートに言い募る。ヤックン、大人だね。

 しかし、この日の主役(?)は、岩尾なんですよ。

「ここ(画面上テロップ)に『安倍路線を継承 戦いはみつどもえに!』と出てますけど、テロップ作った人も、ともえになってないと思いながら作ったと思うし。もう、バイキングの中でニュース速報打ってもいいぐらいじゃないですか」と、3人立候補しつつ、派閥のあれこれで、すでに菅さんで決まってることにテロップをからめてうま~くクサす。

 坂上忍はヤックンや岩尾に乗っかりつつ、しかしこの人は玉虫色。菅さんを落として上げて、金子氏にもうまいこと語らせ、コロッコロ廻していく。

 すると岩尾は負けないよ。「これはもう第三次安倍政権です」ときっぱり。

 さらに坂上がコメンテーターそれぞれに「この3人の中で誰がいい?」と振れば、また岩尾がうまい!

「今までのイメージでいうと、菅さんは自分の考えや意思が見えない。それに、あんまりハツラツとしてないじゃないですか。ちょっと、ハリがないというか。常にちょっと具合が悪いみたいな。それやったら、魔人ブウの方がいいかな」と、魔人ブウに扮した石破推しを言う。

 対して相方の後藤は意外とキメられないんだよね。いきなり振られて「いや、まぁ、難しいですよね」なんてしどろもどろになり、「まさか今、振られるとは思わず何も考えてない?」と坂上にグサリ刺されたり、「3人の中で誰がいい?」と問われても「コロナ禍であまりドカンと変わりすぎず」とか、一般的なこと言うだけ。菅を「目の奥に底知れないものを感じる」とか、菅と石破を「令和に生きる昭和の妖怪2人」と評した南実希子にも、太刀打ちできていない。

 こうなってくると、坂上も嬉々として岩尾に振るよね。今の政局争いをズバリ言った。

 「出馬表明して表に出てる人の裏で色々な人が動いてて、決して『倍返し』の起こらないドラマを見せられてるみたい。絶対スッキリしないでドロドロだけ見せられてるけど、9時50分にはスッキリしたいんですよ、こっちは」

 うまいね~、岩尾。今後もっと政治を語ってほしい。

和田靜香

和田靜香

1965年生まれ。静岡県出身。主に音楽と相撲のライターで貧困問題やフェミニズムにも関心が高い。著書に『スー女のみかた~相撲ってなんて面白い』(シンコーミュージック)、『音楽に恋をして♪評伝・湯川れい子』(朝日新聞出版)、『おでんの汁にウツを沈めて~44歳恐る恐るコンビニ店員デビュー』(幻冬舎文庫)などがある。

最終更新:2020/09/04 07:05

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