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『半沢直樹』早期の続編は不可能か? スピンオフしか制作しないTBS“作品至上主義”のプライド

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番組公式サイトより

 高視聴率のうちに幕を閉じたTBS系ドラマ『半沢直樹』。早くもスピンオフドラマ制作の噂が浮上している。

「先日上演したスピンオフ朗読劇が好評だったようなので、ドラマでもできないかという話があがっているようですね。具体的にはまったく動き出していないようですが、“ドル箱企画”であるということで、TBS局内では何らかの形での続編を模索する声も上がっているとのこと。スピンオフを拡大していったフジテレビの『踊る大捜査線』シリーズのようにしたい思惑があるのかも。ただ、実現するにはちょっと時間がかかりそうですけどね……」(ドラマ関係者)

 実は、TBSのドラマは、続編が制作されにくいという。

「フジテレビやテレビ朝日なんかは、最初から映画化や続編を視野に入れて、ドラマの企画を進めることも少なくない。そのせいもあってか、キャストのスケジュールも長めに仮押さえすることもあるようです。でも、TBSの場合は“続編ありき”で企画を立ち上げることはほとんどないので、キャストのスケジュールを押さえることができず、続編が作れないんです」(同)

 2016年に放送され大ヒットとなった『逃げるは恥だが役に立つ』は、放送終了直後から続編制作の噂があった。しかし、いまだにシーズン2が制作されることはなく、来年正月にやっとのことでスペシャルドラマが放送されるという展開だ。

「『逃げ恥』も結局キャストのスケジュールを押さえられなかったのが、続編制作に至らなかった大きな理由だといわれています。『半沢直樹』についても同様です。しかも、堺雅人さんは『半沢直樹』が終わった後は、プライベートを充実させる期間に入るのではないかともっぱら。2人の子どももまだ小さいし、いわば長めの“育休”に入るのではないかと。『半沢直樹』の続編をやるにしても、堺雅人さんが出ないんだから、スピンオフにするしかないというのが現状です」(同)

 人気コンテンツであれば、複数メディアで展開し、一気に儲けてしまおうという考えになるのが常である。しかし、TBSはそれをしないのだ。

「かつて“ドラマのTBS”と呼ばれていたこともあり、やはりTBSは“作品至上主義”。安易な金儲けに走らないのは、そんなTBSの矜持なのでしょう」(テレビ局関係者)

 単純に商機を逸しているだけのようにも見えるが、そんな強いこだわりがあったからこそ、『半沢直樹』のヒットが生まれたとも考えることができる。ヘタに続編やスピンオフを乱発していたら、『半沢直樹』のシーズン2は大コケしていたかもしれない。

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最終更新:2020/10/09 18:00
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