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『チコちゃんに叱られる!』桂由美に“お口チャック”するチコちゃん「先生、ファスナーをお願いします」

文=寺西ジャジューカ(てらにし・じゃじゅーか)

『チコちゃんに叱られる!』ファッションデザイナー桂由美にお口チャックするチコちゃん「先生、ファスナーをお願いします」の画像1
『チコちゃんに叱られる!』(NHK)

 10月9日放送『チコちゃんに叱られる!』(NHK)のゲストは、今回が2回目の登場となる間宮祥太朗と、なぜかファッションデザイナーの桂由美が初登場だ。ちなみに桂の年齢は88歳。もしかしたら、この番組の歴代最年長ゲストかもしれない。

スピードワゴン井戸田、あんこに久々の「あま~い!」連呼

 1問目の回答者を決めるべく「この中で1番甘いお菓子を知ってるステキな大人ってだーれ?」とチコちゃんが問いかけ、結果的に指名されたのは桂だった。

「(和菓子は)大好きなんだけど、お医者さんに『5kg減らせ』って言われてるから……。氷あずきだけは食べたいです(笑)」(桂)

 そんな桂に投げかけられたのは「なんで和菓子といえばあんこなの?」という質問である。

桂  「ドレスのデザインやってても、ウエディングだったら絶対誰も嫌いにならないというものがあるわけですよ。定番。あんこってそういうことじゃありません?」
チコ 「定番になってるのは何で? っていう質問でございます」
桂  「わかんない……」
チコ 「『わかんない』いただきました。謹んで申し上げます。ボーッとお生きになってるんじゃありません!」

 さすがのチコちゃんも、桂由美に「ボーっと生きてんじゃねーよ!」とは言えないようだ。世界的ファッションデザイナーに忖度するチコちゃん……。このテーマの答えは、「お肉が食べられなかったから」だった。

 詳しく教えてくれるのは、日本あんこ協会顧問も務める帝京平成大学助教授の芝崎本実先生だ。甘いものというイメージのあるあんこだが、元々あんこは甘くなかったそう。そもそも、あんこを漢字で書くと「餡子」で、この餡という字は中国語で「食べ物の中に詰めるもの」という意味。鎌倉時代に中国から朝廷や身分の高い人に餡入りのまんじゅうが献上されたことが、あんこ和菓子の始まりと言われている。このときのあんこは今のような小豆の甘いあんこではなく、塩で味付けをした肉や野菜だった。これを米粉や小麦粉などで作った皮の中に詰めていた……って、もはやそれは肉まんじゃないのか? まあ、とりあえず話を進めよう。

 この餡にはある問題があった。日本では仏教などの影響で牛や鳥など動物の肉を食べることは基本的に禁止されていたのだ。そこで、肉の代わりに選ばれたのが縁起のいい食べ物として重宝されていた小豆。当時、赤い色は邪気を払う縁起のいいものとされており、赤い小豆は神様へのお供え物や身分が高い人への献上品として使われていた。そこから、肉の代わりに塩で味付けした赤い小豆を餡としてまんじゅうの中に詰めるようになったのだ。つまり、まんじゅうを魔改造したということ。肉がダメだから甘いものへ行くとは、なかなか大胆な方向転換である。

 では、なぜ塩味だったあんこが甘いものへ変わっていったのか? 砂糖がほとんど無かった鎌倉時代、甘味はお薬のような扱いだったそう。当時、甘味は甘葛(あまづら)という植物から抽出したものなど僅かな量しかとれず、とても貴重なものだったため、人々の間では体にいいものと考えられていた。だから、体にいいものを身分の高い人に納めようと餡にも甘みを付けていったと言われている。さらに、室町時代にポルトガルなどから砂糖が入ってくるようになると、あんこはより甘いものへと変化。江戸時代中期になって砂糖が日本で生産され始めると、一般庶民にも甘いあんこを使った和菓子が普及していった。日本人が肉を食べられなかったからこそ小豆で餡を作るようになり、今のあんこが誕生したのだ。つまり、あんこは日本発祥の食べ物ということ。

 こうして今や和菓子の材料として日本に定着した小豆の甘いあんこ。でも、あんこは今やいろんな料理に使われている。ということで、芝崎先生が顧問を務める日本あんこ協会オススメの変わり種あんこ料理を紹介する流れに。そして、それらを試食するのは「あま~い!」の決め台詞でおなじみのスピードワゴン・井戸田潤だ。異常なあんこ好きだと公言する川田裕美じゃないんだな……。

・あんこ味噌汁(普通の味噌汁にあんこを溶かして食べるというシンプルな料理)
「味噌は大豆でできていて、あんこは小豆でできていて、豆豆同士で相性がとってもいいんです」と芝崎先生はコメントしたが、実際に食べた井戸田の評価は「あま~い! 甘い味噌汁です。美味しいです。合いますね。塩を結構ふったおしるこみたいな感じかな……違うな」とのことだ。

・あんこきんぴらごぼう(砂糖とみりんの代わりにあんこを使用)
 醤油の香ばしさとあんこの甘みを活かした一品。芝崎先生は「味付けに使っている醤油は大豆で作られていて、あんこは小豆で作られているので、豆豆同士相性が合うと思うんです」と評価。そして、実際に食べてみた井戸田も「おいしいです! あんこの甘みはダイレクトに来ますけど、邪魔してないです」と高評価である。

・あんこ入り豆腐ハンバーグ(あんこが豆腐ハンバーグの中にギッシリ)
「豆腐は大豆でできていますよね。あんこは小豆でできていますよね。豆豆同士合わないはずがないと思います」と例によって芝崎先生は絶賛だ。豆豆同士ならいいのならば、麻婆豆腐とあんこも合うことになるが……。そして、実際に食べてみた井戸田も「焦げ目が揚げ饅頭みたいな感じでおいしいですね。これ、アリかもしれないです」と、やはり高評価だった。井戸田は確か愛知県生まれだったはず。愛知はあんこ好きな県民性で有名だし、審査が甘くなるのは当然なのかもしれない。あと、井戸田の試食時に『半沢直樹』(TBS系)のBGMが使われていたのは、原作者の池井戸潤と井戸田潤の名前が似ているからか?

 ちなみに、味噌汁にあんこを入れる映像を見ていた桂は、その瞬間に「あらららら」と声を上げていたという。

桂  「でも、すごい面白い発想ですよね。やってみたい」
チコ 「ぜひ、お医者さんに怒られない程度でやってください」

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