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イチロー、智弁和歌山高校で指導の裏に“母校・愛工大名電”への複雑な思いか

文=日刊サイゾー

イチロー、智弁和歌山高校で指導の裏に母校・愛工大名電への複雑な思いかの画像1
イチロー(Getty Imagesより)

 野球界にとっては大いに意味のある一歩だったが、母校の後輩はどう思ったのだろうか。

 日米通算4367安打の英雄が、新たな道を歩みだした。昨年3月に引退したイチローが、甲子園を3度(春1回、夏2回)制した強豪・智弁和歌山高校を訪問。3日間にわたって指導を行った。球界のスターが野球界に恩返しするのは当然の行為にも思えるが、こんな簡単なことが実現するまでには、いくつものハードルがあった。

「野球は日本で一二を争う人気スポーツですが、プロとアマは長い間断絶してきました。1960年代、プロによる強引な引き抜き事件があったことで確執が生まれ、プロ野球関係者がアマチュアを指導するのは完全NGに。建前ではなく、プロ野球選手が自分の子供とキャッチボールが出来ない時代が長らく続きました。

 その後、徐々に雪解けが進み、指導者になるための資格を取得すれば指導は可能になりましたが、条件は“プロ球団を退団すること”。イチローは米マリナーズに籍を置いていますが、球界への功績から特例でOKとなりました」(ベテラン野球記者)

 イチローは昨年12月、資格を取得するための研修会を受講。引退後、たびたびアマチュアへの貢献を口にしており、今回の智弁和歌山訪問はその第一歩だったが、気になるのはその行き先だ。イチローの母校は愛知県の愛工大名電高校。イチロー以外にも、ソフトバンクの工藤公康監督や、ホームラン王2回の山崎武司も卒業した強豪だが、なぜ母校よりも智弁和歌山を選んだのか?

「両者の接点は、2018年に智弁和歌山の試合を観戦したイチローが、ブラスバンド部を中心とした応援に感銘を受けたことがきっかけです。春夏合わせて30回以上の甲子園出場経験を誇る智弁和歌山は吹奏楽部の応援も有名で、『ジョックロック』は高校野球ファンの間で“魔曲”と呼ばれる名曲。イチローが大ファンだということが学園関係者に伝わったことで交友が生まれ、昨年オフには同校教職員チームと草野球で試合をしています」(週刊誌スポーツ担当記者)

 智弁和歌山もプロ野球選手を数多く輩出した名門校。3日間にわたって行われた指導では、バッティングの“模範演技”で、場外ホームランを連発する場面も見せたが、母校はガックリしたに違いない。このあたりの事情について、イチローをメジャリーグまで追いかけたフリーのスポーツライターはいう。

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