近藤真彦、不倫報道が中国で今なお炎上中 ！　中森明菜と二股した香港女優、30年前の遺恨

　先月11日、近藤真彦の「沖縄不倫ゴルフ旅行」について週刊文春が報じた。しかし、ご存知の通り、所属事務所であるジャニーズ事務所が近藤の活動自粛を発表し、幕引きが図られた格好となっている。実は、本件について日本のメディア以上に激しい論調で報じたのが中国だった。

　中国メディアは近藤のことを「渣男(クズ男)」と、異例とも言えるほどの厳しい表現でこき下ろしているのである。こうした背景には、近藤の過去に原因があるようだ。

　中国鳳凰新聞(11月30日付け)は、「56歳の近藤真彦に不倫スキャンダル、過去にアニタ・ムイを弄んだクズ男」と厳しい言葉で今回の出来事について報じている。

　アニタは香港を代表する歌手で、女優としても活躍し、80年代から90年代にかけ、香港の音楽賞や映画賞を総嘗めにしたトップスターである。しかし、2003年12月に子宮頸がんのため亡くなっている。中国メディアが報じたところによると1985年当時、近藤はすでに中森明菜と交際していたのだが、その事実を打ち明けずアニタとの交際をスタートさせていたという。アニタの親友は後にメディアの取材に対し、次のように語っている。

「アニタは近藤と交際を始めてから、彼が中森明菜と交際している事実を知り悩んでいました。私はアニタに、人生一度しかないのだから後悔しないように生きるべきだとアドバイスしました。アニタは近藤と一緒に暮らすため、日本で住居を購入したこともあったんです」

　2人の交際はわずか1年ほどだったというが、香港はもちろん中華圏で絶大な人気スターだったアニタにとって、近藤との儚い恋愛は、スターとしてのキャリアを捨てる覚悟の大恋愛でもあったのだ。

　こうした背景があり、中華圏では近藤について、“トップスターのアニタの恋心を弄んだ浮気男”という評価が下されてしまっているのだ。

　近藤の不倫にまつわる記事は、配信から2週間にわたり、芸能記事ランキングのトップに君臨し続けており、近藤に対する「クズ男」との評価は多くの読者の支持を獲得していたようだ。

　ちなみに近藤がアニタと同時期に交際していた中森明菜は、1989年に痴情のもつれの末に近藤の自宅で自殺未遂を起こしている。当時は中森のこの自殺未遂の背景に、松田聖子の影があることも噂された。

　中森明菜と松田聖子といえば、当時中国で絶大な人気を誇っており、現在でも中国の中高年男性を中心にファンが多い。そんな3人の大スターたちを同時期に弄んだ近藤への恨みが、それから30年以上たって報じられた25歳年下女性との不倫スキャンダルを機に噴出しているとみることもできるだろう。

　ジャニーズ事務所所属のアイドルは軒並み中華圏で絶大な人気を誇っているが、近藤については中華圏のファンが極端に少ないのも納得である。アニタが亡くなってから間もなく17年がたとうとしている。今、彼女は何を思っているのだろうか。

廣瀬大介（ひろせ・だいすけ）

明治大学卒業後、中国の重慶大学へ留学。メディア論を学び、帰国後は中国の社会問題についてウェブメディアを中心に執筆している。

ひろせだいすけ