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ニューヨークが初の地上波冠番組 「東京吉本生え抜き芸人の売れる道筋を!」とただならぬ期待感

ニューヨークが初の地上波冠番組 「東京吉本生え抜き芸人の売れる道筋を!」とただならぬ期待感の画像1
ニューヨーク(吉本興業公式サイトより)

 お笑いコンビ・ニューヨークの冠番組『NEWニューヨーク』(テレビ朝日、毎週木曜深夜1:56)が4月1日にスタートする。もっかブレイク中のニューヨークにとっては、地上波での初冠番組となる。

 日本のバラエティの歴史を紡いできた名企画の数々にニューヨークの2人が挑戦するという同番組。彼らが所属する東京吉本もかなり気合いが入っているという。

「ニューヨークは、いまや東京吉本のリーダー的存在ですからね。ニューヨークがちゃんとブレイクするということは、東京吉本の名誉にもかかっています」(中堅芸能事務所関係者)

 東京吉本の若手芸人たちが出演するヨシモト∞ホールを拠点にここまで活動してきたニューヨーク。この4月には同劇場を卒業することになる。

「ここ数年は完全に劇場の顔として、若手を引っ張ってきました。若手芸人たちは、ニューヨークが売れれば、自分たちにもチャンスが回ってくるはずだと大きな期待を寄せています」(同)

 吉本では以前から“西高東低”の傾向があると言われている。

「基本的に売れている吉本芸人は東京吉本所属ですが、大阪から上京した芸人のほうが売れやすいという傾向がある。それこそ千鳥、かまいたち、霜降り明星もそうです。東京吉本生え抜きの芸人たちは、大阪からきた芸人たちにチャンスを奪われることが多いんです。そんななかで、ヨシモト∞ホールのトップだったニューヨークが売れることは、かなり重要なこと。東京吉本の若手芸人が売れる道筋を作ることになりますからね」(同)

 また、東京吉本としても、どうしてもニューヨークにブレイクしてもらいたい事情があるようだ。

「そもそもヨシモト∞ホールは、オリエンタルラジオを売り出すために作られた劇場なんです。でも、オリラジは結局2人とも退社してしまった。東京吉本としては、ヨシモト∞ホールの存在意義を示すという意味でも、劇場トップを張っていたニューヨークに売れてもらいたい思いはあるでしょう」(同)

 さらに吉本の養成所であるNSCの出身者としての期待もかかっているという。

「2018年の霜降り明星、2019年のミルクボーイ、2020年のマヂカルラブリーと、いずれのM-1グランプリ優勝者も吉本所属ですが、NSC出身ではない。最近は“NSCを出ていないほうが結果が出る”なんてことも囁かれて始めている。

 実際にNSCの生徒数も年々減少していて、吉本としては頭が痛い。だからこそ吉本には、東京NSC出身のニューヨークにしっかり頑張ってもらいわないと困るんです。ニューヨークが大ブレイクして、さらにM-1やキングオブコントで優勝でもすれば、NSCの面目躍如ということになりますからね」(同)

 まさに東京吉本の未来を背負っているニューヨーク。初の地上波冠番組で結果を残せるか。

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2021/03/16 13:00
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