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プロ野球、広島がダークホースか? セ・リーグは「2強4弱」から「3強3弱」に

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広島東洋カープ 公式サイトより

 2012年よりプロ野球の読売ジャイアンツ相手にカード負け越しが続いている阪神タイガース。6日から始まった今年初めての直接対決初戦は7回コールドで阪神が先勝した。試合開始当初から降雨が続く中での白星ゲットに、このまま勢いづくのか――?

 10試合を7勝3敗で終え3週間ぶりに本拠地甲子園に戻った阪神は2回に梅野隆太郎選手のタイムリーヒットや木浪聖也選手の犠牲フライで2点を先制。3回は大山悠輔、ジェリー・サンズの連続タイムリーヒットで追加点を奪った。見どころとなったのは7回裏2死、ドラフト1位新人の佐藤輝明選手がライトへの大飛球に倒れた直後のことだった。審判団、グラウンド整備を担当している阪神園芸スタッフが本塁付近で集まり話し合い。その直後にコールド宣告された。

 雨の降り方が弱まっている中、グラウンド整備も行わず突然の試合終了に原辰徳監督は三塁ベンチを飛び出して不満タラタラのジェスチャー。「少々、時間がかかっても整備するのが定説的な部分」と悔しさをにじませた。プロ野球OBは「それでも巨人は余裕の戦いですよ」と分析している。

「新型コロナウイルス感染のためレギュラー選手の丸佳浩、代打の切り札の中島宏之選手などを欠いており、打線も岡本和真、坂本勇人などレギュラー陣が、今ひとつ調子が上がってきていません。一時は阪神の先発、西勇輝投手にノーヒットピッチングで抑えられていましたが、しっかり2ランホームランで返していますし、岡本もいい当たりを取り戻している」(同)

 セ・リーグ首位の阪神と3位の巨人のゲーム差は1・5。残り130試合以上ある中で阪神ファンが「今年はいけるで!」と狂喜乱舞するのはまだまだ早いようだ。

「今年は戦力の厚さからいって阪神、巨人の一騎打ちになると予想する球界関係者は多いです。ところが広島東洋カープが善戦しておりリーグ1~3位を行き来している。20年の新人王の森下暢仁投手が弱小ヤクルト相手に5安打完封勝利をマーク。抑えにはドラフト1位ルーキーの栗林良吏投手が務め、若手がリリーフを担っている。打撃も菊池涼介選手が好調で機動力を生かせる。2強4弱から3強3弱に見方を変える関係者が今後増えそうです」

 コロナ禍で2年ぶりに予定通りに開幕したプロ野球。今年のペナントレースは楽しみが増えそうだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2021/04/09 14:00
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