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松山英樹マスターズ制覇! 陸上、バスケ、F1…次に日本人アスリートが叶える偉業は?

松山英樹マスターズ制覇! 陸上、バスケ、F1…次に日本人アスリートが叶える偉業は?の画像1
Getty Imagesより

 男子ゴルフの松山英樹が、日本男子ゴルフ界の悲願を成し遂げた。11日まで開催されたマスターズで優勝を果たし、「メジャー」と呼ばれる四大大会を制覇。日本人初挑戦から約90年を経て、“壁”を見事に越えたが、次に日本人が目指す偉業は何なのか。

 その瞬間、テレビの前で多くの日本人が涙したに違いない。松山が最終ホールで優勝パットを決めた瞬間、実況アナは声を失い、解説の中嶋常幸は絞り出すように「後半苦しかったから……本当に良かった」と、嗚咽しながらコメントした。

 松山英樹マスターズ制覇! 陸上、バスケ、F1…次に日本人アスリートが叶える偉業は?の画像2過去、メジャーにおける日本男子では、全米オープンでの青木功(1980年)と松山(2017年)の2位が最高で、マスターズでは伊沢利光(2001年)と片山晋呉(2009年)の4位が最高。松山のマスターズ制覇はアジア勢としても初だった。

「これまでメジャーには、青木功、尾崎将司、中嶋常幸、丸山茂樹、片山晋呉といった日本のトッププロが挑んで来ましたが、ことごとく跳ね返されてきたのが、日本ゴルフ界の歴史です。特に尾崎は、国内では長らく圧倒的な強さを誇りましたが、国外の試合に滅法弱く、予選落ちすることもしばしば。メジャーのコースは、フェアウェイは狭く、グリーンは早く、距離は長く、とにかくタフで、箱庭のような日本のコースで育った日本人には太刀打ち出来ず、ずっと『日本人はメジャーは勝てない』と言われてきました」(ゴルフ専門誌記者)

 それでも松山は精進を続け、今回ついに頂点に立った。松山が優勝を決めた瞬間の視聴率は、早朝にもかかわらず17.7%(関東。ビデオリサーチ調べ)を記録。日本中が松山の偉業に沸いたが、これまでも日本人アスリートたちは、「無理」と言われても必死で戦い、下馬評を覆してきた。中でも飛び抜けた記録は誰のどんな記録か? 長年にわたって様々な競技を見続けてきたスポーツジャーナリストはいう。

「イチローのメジャーシーズンMVPや首位打者、なでしこJAPANのサッカーW杯制覇、澤穂希のバロンドール(年間最優秀選手)など、かつてでは考えられないような偉業は色々とありましたが、個人的に最も驚いたのは、室伏広治のハンマー投金メダルです。ナチュラルパワーが求められる投てき競技は日本人には不向きな上、歴史が深いハンマー投は競技人口も多く、日本人には到底無理と思われてきました。

 また、ボクシングの村田諒太の五輪ミドル級金メダルも大変な偉業です。プロでは日本人世界チャンピオンが何人もいますが、アマは五輪に出るのがやっとで、しかもミドル級は超激戦区。日本ではそれほど大騒ぎにはなりませんでしたが、ボクシングはとにかく裾野が広い競技なので、特A級の快挙といって間違いないでしょう」(スポーツジャーナリスト)

 こういった例を見ると、初めから限界を決めてしまうのがいかにくだらないことか理解できるが、まだまだ日本人アスリートが達成していない記録は山とある。次に我々をワクワクさせてくれるのは誰か? スポーツ専門誌ライターはいう。

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