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実力派歌手の“再生工場”となるか? 大泉洋MCで音楽サバイバル番組『ザ・マスクド・シンガー』が日本上陸

Amazon Prime Video(プライムビデオ)公式Twitterより

 韓国で誕生し、アメリカ、イギリス、ロシアなど世界40カ国以上でローカル版が制作され、人気を博している音楽サバイバル番組『ザ・マスクド・シンガー』が今秋、日本に上陸する。

 これは、有名人たちがマスク姿で歌を披露し、正体を伏せたまま歌唱パフォーマンスだけで最後のひとりになるまでを競うサバイバル番組。パネリストと呼ばれるレギュラー出演者と会場内の観客の投票により勝敗が決定する。歌の実力が競われるだけでなく、その正体は誰か?と推理できる点が番組最大の見どころで、2019年から始まったアメリカ版は、放送のたびにTwitterでトレンド入りを果たし、わずかなヒントを頼りにネット掲示板で推理合戦が行われるなど盛り上がりを見せている。

 日本版は、Amazon Original番組として制作され、9月3日よりAmazon Prime Videoで独占配信される。司会は俳優の大泉洋が務めるとのことだ。

 注目なのはやはり12名に及ぶ“マスクド・シンガー”たち。プレスリリースでは「芸能界、スポーツ界、文化界など、各界の大スターたちが集結」とあり、さまざまなジャンルの有名人の参戦が期待されるが……。

「アメリカ版でも、ミュージシャン以外に俳優、タレント、コメディアン、NFL選手などいろんな有名人が出演していますが、やはり強いのは歌手で、優勝者はほとんどアーティストとしてキャリアのある人たちでした。そして、基本的に歌声だけで判断されることになるため、実力派歌手の再評価の場ともなっています。

 アメリカ版の第一回では、音程補正ソフトのオートチューンで加工された歌声で2000年代に数々のヒットを飛ばしたことで知られるT-ペインが優勝。ほとんどの人が彼の“素”の歌声を知らなかったため、その正体は大きな話題を呼びました。これはちょっと特殊な例ですが、この番組は、“実力はあるものの、最近は低迷している”という歌手、元歌手にとっては再び脚光を浴びるチャンスになる。

 また、オリジナルの韓国ではK-POPアイドルが実力を示す場にもなっていたため、日本版も歌に自信のあるアイドルの参加に期待したいですね」(音楽ライター)

 アメリカなどとは違い、日本版は配信番組であるため、同じような反響を得られるかは未知数だ。しかし、日本では『THEカラオケ★バトル』(テレビ東京系)などプロも参加する“歌うま”番組の人気は根強く、『ザ・マスクド・シンガー』が支持を得る可能性も十分にある。実力派歌手のキャリア再生工場として、あるいはアイドルが色眼鏡なしに実力を見てもらえる場として機能すればおもしろいが、はたして……。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2021/05/28 07:00
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