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明石家さんま、宮迫博之を映画『漁港の肉子ちゃん』に起用 後輩の「駆け込み寺」的存在?

『漁港の肉子ちゃん』(公式サイトより)

 明石家さんまがプロデュースするアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』(6月11日公開)に、雨上がり決死隊の宮迫博之が声優として出演していたことが明らかになった。

 宮迫は6月1日に自身のYouTubeチャンネルに公開した動画で、映画出演を報告。さんまからのオファーで実現したという。

 闇営業騒動で吉本興業を契約解除となった宮迫は、さんまの個人事務所の所属となり、さんまが主催する舞台公演で活動を再開する計画もあった。

「宮迫の復帰情報がマスコミに漏れたこともあり、さんまの舞台出演の話はなくなってしまった。結局、さんまの事務所に所属するという話も流れて、YouTuberとして落ち着いたという形です。さんまとしても、宮迫の復帰を上手くサポートできなかったことについて、申し訳なさを感じていたのかもしれません」(お笑い事務所関係者)

 自身のレギュラー番組のキャスティングに口を挟むことはほとんどないと言われている明石家さんま。しかし、まれに後輩にチャンスを与えることもあるという。

「さんまさんがキャスティングに介入するのは、不祥事やトラブルがあった後輩を助けるというときだけ。有名なのは、バイク事故で大怪我を負った千原ジュニアさんの復帰を助けた話ですね。

 長い入院生活を終えて退院したジュニアさんに、さんまさんが『退院祝いは何がいい?』と聞いたら、ジュニアさんは冗談交じりに『レギュラーがほしいです』と答えたんです。その時、ちょうどTBSがさんまさんの新番組を立ち上げようとしていたんですが、さんまさんはTBSに対して『千原兄弟をレギュラーにするなら始めてええで』という条件を提示して、実際にさんまさんの新番組に千原兄弟がレギュラー出演することとなった。さんまさんの優しさを感じるエピソードです」(同)

 今回の宮迫の映画出演も、まさにさんまの温情のたまものといえるだろう。

「不祥事を起こしたタレントに対する風当たりがものすごく強いのが今の芸能界。でも、さんまさんだけは共演者が不祥事を起こしても、態度を全く変えないんですよね。たとえば、次長課長なんかは河本さんの親族の生活保護不正受給騒動以降、仕事が激減したままですが、さんまさんの番組への出演だけはずっと続いています。『芸人なんだから普通の人と違うことをするのは当たり前』という考えがさんまさんの根底にあり、だからこそ不祥事芸人をサポートするんです。それは古い考えだとも言われますが、芸人にとってはこんなに心強い先輩はいないでしょうね」(同)

 まさに芸人の駆け込み寺的存在となっている明石家さんま。宮迫についても、今後もサポートしていくことになりそうだ。

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2021/06/05 07:00
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