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セカオワ・Fukase「ライブが楽しいと思ったこと一度もない」 『ボクらの時代』で明かした“深瀬社長”の本音

映画『キャラクター』公式Twitterより

 6日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)に登場したのは、中村獅童、菅田将暉、そしてSEKAI NO OWARIのFukase。11日に公開される菅田主演の映画『キャラクター』での共演者という組み合わせだ。

 菅田が初めて買ったCDは、SEKAI NO OWARIのデビューアルバム(「世界の終わり」名義で2010年に発表した『EARTH』)なのだという。そのため、今回の共演をきっかけにSEKAI NO OWARIのライブを観に行った菅田は「めっちゃ楽しかった。楽しいし、何かグっときました。あの頃CD買ったFukaseだ……とか思って」と、感慨深かったとか。しかし、終演後に挨拶しに行くと「(Fukaseの様子が)全然違ったからビックリしたんですよ。暗かった」とコメント。これにFukaseは苦笑しながら、「たぶんね、ライブがね、自分の中で納得してなかったんだと思うんですよ。目下、反省中だったと思う」と当時の心境を説明した。

 中村から「やりたいことは100%やれてる?」と訊ねられたFukaseは、自分は“アーティスト気質”に見られがちだが、実際は「ビジネスライク寄り」で、事務所やレコード会社の人たちと話も合うため、仕事上のしがらみなどは感じないという。「メジャーデビューをするって決めた上での責任だと思っているので、ちゃんとお金にならないといけないってのは前提にある」との信念を話すと、中村は「社長みたいだな」とポツリ。これにFukaseは頷き、実際にいろんな人から「会うまでは気難しいアーティスト気質かなと思ったら、ベンチャー企業の社長みたい」と言われると明かして笑わせた。

 続けてFukaseは「相手が楽しんでくれてない状態って気持ちが悪くなっちゃうタイプ。みんなが楽しんでくれた一番最後に自分が楽しめばいいんじゃないかなって思う」と述べ、菅田に「だからああいう暗い顔になるんですよ」と、先ほどの“ライブ終わりの暗いFukase”の話につなげた。さらに「ライブが終わった後に『楽しかった!』とか『充実した!』みたいな『気持ちよかった!』みたいな思ったことって一回もないです。ライブ中も楽しいって思ったことないですね。それどころじゃない」と告白した。

 菅田はこの発言にかなり驚いた様子だったが、中村は共感するところがあったようで、「役者でも、『舞台でてめえが一番楽しんじゃダメだ』って言うからね。もうひとりの自分がちゃんと俯瞰で見てないと、独り善がりになっちゃう」とコメント。すると菅田は、蜷川幸雄の言葉を思い出したようだ。

 かつて蜷川が演出する舞台『ロミオとジュリエット』に出演した際、全力で「ぶつけよう」と臨んでいた菅田に対し、蜷川は「3割くらい捨てろ、引け。お客さんが疲れるから」と指導。すると「めちゃくちゃ(演技の)評判よくなった」という。キャリアも年齢もバラバラな3人だが、それぞれが自分を俯瞰で見るという視点を持つことの重要性を実感していたのは興味深かった。

 コロナ禍の自粛生活でインプットができないことの苦しみや、表現をする上での普遍性など、他にも深い話が繰り広げられたこの鼎談。やはりこの3人だからこその会話だったように思う。また何年後かにこの組み合わせで語らってほしいものだ。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2021/09/18 22:16
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