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高齢者とポリコレの現実

ジェンダー、LGBT、外国人……「森発言のどこが女性差別?」老人とポリコレの不協和音

これまでの失言リスト――森喜朗が残した炎上パンチライン

[失言1]
「なんかエイズが来たように思われちゃってね」
2000年1月、自民党幹事長だった氏は初出馬を振り返りながら「『立候補のあいさつにまいりました』と行くと、農家の方が全部家に入っていきました」と語った後、このように続けた。エイズ患者蔑視だと非難された。

[失言2]
「日本の国、まさに天皇を中心とする神の国である」
首相になった直後の2000年5月、神道政治連盟国会議員懇談会の祝賀会にて放ったいわゆる「神の国発言」。国民主権とする日本国憲法を否定し、戦前の「皇国史観」を引きずっているとして大きな批判を浴びた。

[失言3]
「子どもをひとりもつくらない女性の面倒を税金で見なさいというのはおかしい」
女性差別の発言は今回だけではない。2003年6月、「子どもをひとりもつくらない女性が、[中略]自由を謳歌し楽しんで年取って、税金で面倒見なさいっちゅうのは本当はおかしいんですよ」と語って反感を買った。

[失言4]
「あの子、大事なときには必ず転ぶんですよね」
2014年2月、ソチ五輪でフィギュアスケートの代表だった浅田真央選手に関する暴言。「日本は(団体戦に)出なきゃよかった。負けるとわかっていた。浅田さんを出して恥をかかせることはなかった」とも言い放った。

[失言5]
「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」
2021年2月、日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議会にて女性理事を増やそうというJOCの方針についてこう述べ、国内外のメディアから女性蔑視だと非難された。「組織委の女性はわきまえている」も炎上。

東京五輪から学術界まで――女性蔑視の炎上事例2021

[事例1]
五輪開閉会式の容姿侮辱演出
3月17日、東京オリンピック・パラリンピック開閉会式の総合統括を務めていた電通出身のクリエイティブディレクター佐々木宏氏が、タレント渡辺直美にブタを演じさせ、その容姿を侮辱するような企画を提案していたと報じられた。関係者から批判されて撤回されたというが、この報道は世間を騒がせ、佐々木氏は辞任に追い込まれた。(写真/共同通信)

[事例2]
『報ステ』CMの妙なジェンダー平等
3月22日公開の『報道ステーション』(テレビ朝日系)ウェブCMが、女性に「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかってスローガン的に掲げてる時点で、何それ、時代遅れって感じ」と言わせ、ジェンダーギャップ指数の低い日本で炎上。若い女性がニュースを見るのが意外と思わせる演出も「女性を馬鹿にしている」と非難された。

[事例3]
人気歴史学者の醜悪ミソジニー
ベストセラー『応仁の乱』(中公新書)などで知られる歴史学者の呉座勇一氏。3月下旬、ツイッターの鍵アカウントで反フェミニズムのネット論客らと共に、英文学者の北村紗衣氏などに対する女性蔑視的な誹謗中傷投稿を長年にわたり繰り返していたことが発覚した。大炎上し、来年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の時代考証を自ら降板することに。

最終更新:2021/06/14 09:00
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