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あやなん炎上騒動でコムドットが自粛発表… 思い出されるウエストランドのパンチライン「芸人に品行方正を求めてくんなよ」

YouTuberの動画投稿自粛に疑問

 この報道を受け、少し前に紹介したコムドットというYouTuberが謝罪と共に、動画投稿を自粛すると発表した。

 コムドットは自分たちでもブラック企業というほど働いて、どれだけ忙しくても毎日投稿を続けていた。それが彼らのモチベーションであり、ファン達の活力になっていた。

「まさかこんな形で毎日投稿が終わってしまうなんて……」と、ファン達も落胆の色を隠せない。

 一つ疑問なのだが、動画投稿を自粛するというのはいったい何の意味があるのだろう?

 この一件を不快に感じる人が、動画を見たら嫌な気持ちになるということなのだろうか?

 それなら簡単だ。見るのを辞めたらいい。チャンネル登録を解除して、自分とは価値観が違う人達だったと自分の世界から排除すれば、二度と目に止まることは無い。自分の好みで見たいものが選べる時代だからこそ、出来ることだ。

 単純な考えだが、投稿を自粛するという事は、今まで撮影や編集にかけていた時間が自由に使える時間に変わる。

 これが一般企業で働く会社員だったら、減給や降格で収入に大ダメージをくらうだろう。しかしYouTuberは彼らが過去に生み出した動画が再生される限り、ある程度の収入は確保されているのだ。少しの間の自粛なんて有給休暇のようなもの。

 それよりも毎日投稿を続け「この日からこの日までの広告収入は、全額募金します」のほうがよっぽど誠意を感じられる。

 地味なスーツを着て謝罪動画をあげたり、コメントを発表して自粛をする彼らの中に、だれか社会にプラスになるような発想をする人はいないのだろうか。0から1を生み出している同業者として残念に思う。

 何故かふと、M-1グランプリ2020決勝戦のウエストランドのセリフ

「そもそも芸人に品行方正を求めてくんなよ」

という言葉が頭をよぎった。

 YouTuberという、ある意味芸人と同じような社会不適合者に、一般常識を求めてはいない。大きく道を踏み外し、社会にとって良くないことをしてしまった時は普通に謝るのではなく、枠から外れた者だからこそ出来る社会貢献をしてほしいと切に願う。

檜山 豊(元お笑いコンビ・ホームチーム)

1996年お笑いコンビ「ホーム・チーム」を結成。NHK『爆笑オンエアバトル』には、ゴールドバトラーに認定された。 また、役者として『人にやさしく』(フジテレビ系)や映画『雨あがる』などに出演。2010年にコンビを解散しその後、 演劇集団「チームギンクラ」を結成。現在は舞台の脚本や番組の企画などのほか、お笑い芸人のネタ見せなども行っている。 また、企業向けセミナーで講師なども務めている。

Twitter:@@hiyama_yutaka

【劇団チーム・ギンクラ】

ひやまゆたか

最終更新:2021/06/26 16:06
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