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『ラヴィット!』は令和の『笑っていいとも!』だ──麒麟・川島は「タモリの後継者」になれるか

『ラヴィット!』は令和の『笑っていいとも!』だ──麒麟・川島は「タモリの後継者」になれるかの画像1
『ラヴィット!』(TBS系)公式サイトより

 異色のお笑い番組として独自のポジションを築きつつある、TBS系朝の帯番組『ラヴィット!』。──ついに、朝の生放送番組としては異例の「前日の番宣スポット」が流れるようになった。

 8月11日には『水曜日のダウンタウン』終了後などの時間帯に、翌12日放送の『ラヴィット!』の番宣スポットが流れた。<明日の『ラヴィット!』はニューヨーク・嶋佐のリアル家探し!>といったナレーションとともに、そのロケの映像を流すというもので、まるでゴールデンタイムのバラエティー番組の宣伝のような内容であった。

「生放送の帯番組で前日にスポットを流すなんていうのは、前代未聞。あまり聞いたことがないですね。TBSとしても、同番組を完全に“バラエティー番組”と認識しているということでしょう」(テレビ局関係者)

 芸人のロケや人気グルメのランキングのVTRを軸にして、その途中で行われるクイズコーナーでは、パネラー芸人たちの「大喜利大会」が行われることでも人気の『ラヴィット!』。MCの麒麟・川島明は、元テレビ東京・佐久間宣行プロデューサーのYouTubeチャンネルで、「(ラヴィット! を)完全なバラエティー番組にしてほしい」と要請していたことを明らかにしている。

「川島さんとしては、少しでもニュースの要素が入っている番組であれば、MCのオファーは断っていたそうです。だからこそ、完全バラエティーな『ラヴィット!』になったわけです。TBSとしても、朝の帯番組の大幅リニューアルを狙っていたのでしょうね」(同)

 かつてないスタイルの朝の帯番組となっている『ラヴィット!』だが、業界内での評価は高い。同番組が“新たなスタンダード”となっていく可能性も指摘され始めている。

「帯番組のバラエティー番組というと、フジテレビの『笑っていいとも!』が最大の成功例でしょう。『いいとも』終了後は、その存在が偉大すぎたのか、なかなか帯のバラエティー番組に挑戦するテレビ局はありませんでした。ですが、『ラヴィット!』は『いいとも』のような超人気番組になる可能性を秘めていますよ。芸人たちも、今いちばん“お笑いができる番組”として、『ラヴィット!』に出演することを楽しんでいますからね。TBSにとっては大きなチャンスでしょう」(構成作家)

 裏番組の辛気臭いワイドショーを蹴散らして、麒麟・川島が「令和のタモリ」となる日も近いかも?

田井じゅん(エンタメウォッチャー)

1985年生まれ。神奈川県出身。専門学校在学中より、ミニコミ誌やフリーペーパーなどでライター活動を開始。一般企業への就職を経て、週刊誌の芸能記者に転身。アイドル業界や音楽業界を中心に、その裏側を取材中。

たいじゅん

最終更新:2021/08/16 06:00
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