村上信五、五輪MCで失速？　ジャニーズ事務所は中居正広に注力か

　
今夏、無事に閉会した東京五輪。テレビの視聴率も軒並み好調で、特にNHKの五輪番組を担当した嵐メンバーの櫻井翔、相葉雅紀の2人は評価を上げた。

「櫻井さんはノートまで持参して熱心に取材をしていたのが好印象だったようで、五輪関係者からも評価が高かったです。相葉さんも取材こそたどたどしかったものの、視聴者目線のコメントは評判でした。大手広告代理店が調査した結果でも、今回の五輪関係でもっとも好感度が上がったのが嵐の2人だったようで、今後の仕事にも間違いなくいい影響があると思いますよ」（民放関係者）

　一方、五輪に関わったことで評価を下げたタレントも多くいたという。

「明石家さんまさんには放送中からクレームが入っていたようです。共演者に偉そうな態度を取っていたのと、自分の知識をひけらかそうとするトークが不評だったとか。さらに、フジテレビと組んだ関ジャニ∞の村上信五さんも評価を落としてしまいました。というのも、フジの詰めが甘くて他局よりも番組の作りがいまいち良くなかったことが大きな理由なのですが、村上さんのいつものノリに軽率な印象を持った視聴者もいたみたいですね」（民放関係者）

　そんな村上だが、五輪が終わってからも“茨の道”が待っているかもしれない。

「今回の五輪関係の番組で改めて判明しましたが、村上さんには司会者としての個性がないということが露呈してしまった。明るい関西人のキャラは良いのですが、特にイケメンというわけでもないですし、それならば熟練した芸人さんでもいい話。村上さんのMC不要論が出始めているんです。
　ジャニーズの先輩で司会として一時代を築いた中居正広さんは、タモリさんやさんまさん、鶴瓶さんに鍛えられて臨機応変にMCをこなせるようになり、少しずつ自分の“色”を出せるようになっていった。その点、まだ村上さんはどの番組でも同じに見えるし、何よりも広告スポンサーからの受けが良くないんです。中居さんは単独のCMがないとは言え、好感度は悪くないですし、安定感があるのでスポンサーからの評価も悪くはない。村上さんとは決定的に違うところです」（民放関係者）

　そんな悩める村上に業を煮やしてか、最近では、ジャニーズ事務所が再び「中居推し」を仕掛けているという。

「ここ最近、仕事が減り始めている中居さんには『新しい地図』との合流が噂されています。ですが、ジャニーズ事務所としてそれは絶対に阻止したいところでしょう。特に先日、メリー喜多川さんが亡くなったことで、藤島ジュリー景子社長のワンマン会社になることが危惧されている。そのジュリーさんといえば、元SMAPのマネージャーで現在は『新しい地図』のプロデューサーである飯島三智氏とは言わずと知れた犬猿の仲。そういった因縁もあって、中居さんを渡すわけにはいかないのでしょう。

　中居さんは独立したとはいえ、現在の仕事の多くはジャニーズ事務所に仲介をしてもらっています。事務所は、これから育てていくべき村上さんではなく、中居さんで新番組のMCを任せる話などを持ちかけているとか。中居さんを優遇することで村上さんに危機感を持ってもらいたいという考えのようですが、そういった古いやり方が通用するのか……村上さんが嫌になって、潰れてしまうのではないかと疑問視する声も聞こえます」（民放関係者）

　メリーさんの死去で混乱が生まれているジャニーズ事務所。嵐の復活が絶望的なだけに、今後どのタレントがジャニーズを支える存在になるのか？　注目したいところだ。

小林真一（フリーライター）

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち