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日テレ『ハコヅメ』が戦略ミス? ドラマ都合の“改変”が「続編」への障害になるか

日テレ『ハコヅメ』が戦略ミス? ドラマ都合の“改変”が「続編」への障害になるかの画像
『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』公式サイトより

 日本テレビ系水曜ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』が、最終回に向けて視聴率を上げてきている。9月1日に放送された第7話の平均視聴率は世帯11.8%(関東地区・ ビデオリサーチ調べ/以下同)となり、前回から0.7ポイントアップした。個人の平均視聴率も6.8%となり今期ドラマのなかではトップクラス。安定感すら見せはじめている。

 そんな第7話で、思わぬ活躍を見せたのが藤(戸田恵梨香)と川合(永野芽郁)の上司である“ハコ長”こと伊賀崎秀一(ムロツヨシ)だ。これまではのらりくらりとした性格を前面に出し、ドラマ中のお笑い要員としてのポジションを遺憾なく発揮していた。今回は第4子の出産に立ち会いたい伊賀崎が、なんとか間に合うようにと奔走。しかし立て続けに起こる事件のせいで、結局立ち会えず終わってしまった。

 とはいえ、防犯カメラの位置関係からシレッと犯行車両の場所を特定したり、穏やかに犯人を説得し最短ルートで署まで連行したり、第7話は伊賀崎が実はとんでもなく有能な人物であると判明する“伊賀崎回”となった。川合に生卵を投げつけた犯人のバイクを盗難品であると目星をつけ、早々に逮捕につなげる鮮やかさに一同が驚いた際には、「まぐれまぐれ。一応ね、町山交番管内の未決事件全部把握してるから」「だってそうすれば、今みたいに仕事しなくて済むでしょ」と軽く受け流していた伊賀崎。明らかに只者ではない。

 そして、伊賀崎が話題になるタイミングを利用したのだろうか。同ドラマは漫画雑誌「モーニング」(講談社)で連載中の『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』が原作となるが、ドラマ放映の翌日に発売された「モーニング」で原作側がぶつけてきたのが、最新話「伊賀崎警部補の胸襟(1)」だ。原作の公式Twitterには「作者・泰三子が作品ラストまで伏せておくか迷ったロングシリーズがついに始まります」という大々的なふれこみが。ツイートに添付されていたコマには「こいつの行動……多分、町中の防犯カメラの位置に注意を払いながら生活してます」と、ドラマ視聴者であれば「こいつ」が伊賀崎を指すと推測できるようなセリフが。『ハコヅメ』は原作への誘導、そして原作とドラマの相乗効果が実にうまいのだ。

 実は伊賀崎には原作ですでに明かされている意外な過去があるのだが、今回のドラマで描かれる余地はないだろう。それどころか、伊賀崎のキャラクターはドラマの都合上、原作にいる複数のキャラクターの要素が詰め込まれている。原作を知る視聴者からは「原作で伏線張りまくってる伊賀崎の件は、もう2期があってもできんぞ。ここまで伊賀崎のキャラ変えちゃうと」と不安の声も上がっている。

 すでに各方面から続編を期待されている『ハコヅメ』だが、“ドラマ都合の改変”が仇にならないかと心配せずにはいられない。

■番組情報
水曜ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』
日本テレビ系毎週水曜22時~
出演:戸田恵梨香、永野芽郁、三浦翔平、山田裕貴、西野七瀬、平山祐介、千原せいじ、渕野右登、ムロツヨシ ほか
主題歌:milet「Ordinary days」(Sony Music Labels)
音楽:井筒昭雄
脚本:根本ノンジ
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:藤森真実、田上リサ(AX-ON)
協力プロデューサー:大平太
演出:南雲聖一、丸谷俊平、伊藤彰記
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/hakozume/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/09/08 19:00
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