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岸井ゆきのは好感度アップ、ヒロイン木村文乃には批判殺到…『#家族募集します』が描く母親と女性像

文=東海林かな(しょうじ・かな)

『#家族募集します』公式サイトより

 9月17日に第8話が放送されるTBSの金10ドラマ『#家族募集します』が佳境に差し掛かっている。同作はシングルファーザーの赤城俊平(重岡大毅/ジャニーズWEST)がシングルマザーの桃田礼(木村文乃)や横瀬めいく(岸井ゆきの)らと共同生活を送るなかで、支え合い、成長しながらひとつの大きな家族となっていく姿を描く令和のホームドラマだ。

 ヒロインの礼は真面目でしっかり者。小学校の教師をしながら5歳の娘を育てている。一方、6歳の息子を抱える自由奔放なミュージシャン志望のめいく。この2人の対照的なシングルマザーに対し、視聴者の好感度は大きく分かれているようだ。

 めいくは、第2話で自らの夢と母親であることの葛藤から息子を家に残し失踪したり、第6話では新しい父親候補として友人男性を家に招き、家族全員を巻き込む騒動を引き起こしたり、その突飛な行動には非難の声が多く上がっていた。だが、不器用ながら息子のことを考えていて、まっすぐに生きる姿が憎めないといった声も。

 9月10日に放送された第7話でも、持ってきたメロンが美味しいと評判だったために黒崎(橋本じゅん)がまた買ってこようとすると「それはやめとこう。こんなメロン、滅多に食べられないからいいの。贅沢が当たり前になるとさ、当たり前じゃなくなった時に寂しいじゃん」とめいくは言い、また、“お金のことは気にしなくていいから皆で旅行しよう”という提案にも、金銭的に余裕のないめいくは「こうやってみんなで共同生活してるけど、なんでもかんでも同じってわけにはいかない。ちゃんと線引かないとさ」ときっぱり断る。こうした姿に視聴者からは「最初はどうかなって思ったけど、めいくさんってすごくいい親なのかも」「めいくちゃん要所要所で見せる考え方が大人」「めいくみたいな存在本当に大切。自由だけど、きっちりする所はきっちり自制できる」などと称賛する声が多数上がっていた。さらに、岸井が見せる子どものような無邪気な笑顔も視聴者の好感度を上げ、岸井が演じるめいくは回を追うごとに魅力が増しているようだ。

 その一方で、礼の好感度は下がる一方だ。正式に離婚せずにシェアハウスでの生活を始めていたことや、娘を可愛がる優しい父親である夫に一方的に離婚を言い渡した理由が曖昧だったりと、違和感を覚える視聴者が多く、共感されないヒロインに。また、妻と死別したばかりの俊平との恋愛を予感させるシーンにも、毎回のように批判の声が上がっている。俊平親子と礼親子の4人で海へ家族旅行に行った第7話では、幼い子ども2人を旅館に残し俊平を追いかけ、亡き妻を想う俊平に寄り添うシーンに「女モード全開だった」「旅行先で、子ども2人残して出かけるのはありえない!」などと、母親よりも女性としての顔を見せた礼に不快感を抱く人が多く、ますます嫌われるヒロインになってしまっている。

 ヒロインが嫌われてしまう、というのは制作者の意図する所ではなかっただろうが、岸井にしろ木村にしろ、台詞にはない表情の変化の演技が絶妙だからこそ、視聴者の印象も回を追うごとに大きく変わってくるのだろう。めいくは天真爛漫な顔と時折見せる母親の顔が入り混じり、好感度が上がっている。木村は、普段のしっかり者の母親顔から、俊平に対しては“女”の表情になる、その変化の演技に視聴者は反応する。

 ただ、それでもヒロインが嫌われてしまうのは視聴者離れにつながりかねない。ただでさえ『#家族募集します』は世帯平均視聴率が一時5~6%台(ビデオリサーチ調べ・関東地区/以下同)を連発するなど苦戦してきた。第7話は7.0%となり、視聴率は回復傾向にあるため、このままラストに向けて飛躍していきたいところだ。それは、ヒロインの礼がホームドラマらしく“家族”として母親の顔を見せてくれるかにかかっているのかもしれない。

■番組情報
金曜ドラマ『#家族募集します』
TBS系毎週金曜22時~
出演:重岡大毅、木村文乃、仲野太賀、岸井ゆきの、金子大地、小松和重、福山翔大、丸山礼 、石橋蓮司、佐藤遙灯、宮崎莉里沙、三浦綺羅 ほか
脚本:マギー
演出:福田亮介、村尾嘉昭
プロデューサー:佐久間晃嗣、岩崎愛奈、那須田淳
主題歌:ジャニーズWEST「でっかい愛」(Johnny’s Entertainment Record)
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/kazokuboshuu_tbs/

東海林かな(しょうじ・かな)

東海林かな(しょうじ・かな)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

最終更新:2021/09/17 12:00

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